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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■海外ブログから(ある記者の思い出話)
大陸のファンが、面白い話がブログに載っていると教えてくれていたものですが、
筆者はマレーシアの記者のようです。
芸能人に会った印象記をいろいろ書いていて、これは金城武の項。
人が上り坂になるときは、何をしても良く映る。
人は素敵に変わり得るものだが、それはその者の独特な持ち味がある場合である。
歌手出身の金城武は、アイドルと言えるけれども、それを決して好んではいなかった。
日本の血の交じった面立ちは、当時の芸能界では、困難が多かった。
そのころの流行りは、ジミー・リンやニッキー・ウーといった、活発できれいなアイドルで、
金城武はその中に混じって、ややどっちつかずの感じがあった。
人々が彼の独特な持ち味に気がついたのは、
ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」が最初である。
この映画を見直して気づいたのは、金城武が実はあまり表情を変えないのに、
そのメランコリックな雰囲気が、たちまちあたりに発散されることだ。
彼が顔を上げると、アジア中の女性の息が止まる。
その後「天使の涙」に出演し、レオン・ライのような天王さえも、
あの憂愁の素晴らしさには抗することができなかった。
真に金城武が光芒を放つようになったのは、
日本に行き、ドラマに出演したあの時期である。
他の香港台湾の男性スターとは、もうレベルが違っていた。
この頃の金城武は、ちょうど冒頭で言った通り、
何をしようと良く見え、良い味があった。
私は香港のある公開イベントで彼に会ったことがある。
そのとき、彼はまだ日本に進出していなかったが、
ウォン・カーウァイの2本の作品で香港映画界に足を踏み入れていた。
イベントの主役は彼ではなかったので、記者たちは短いインタビューを済ませると、
他のスター達に注意を移してしまった。
金城武は片隅でコーラのカップを持ち、
のんびりと周りの人の行き来を眺めていた。
「私はマレーシアの記者です。
取材させていただいてよろしいですか?」
もともと取材リストには、金城武の名はなかったのだが。
「ええ、先にお手洗いに行ってくるので、待っててくれます?」
私が質問内容を用意しながら待っていると、
後ろから金城武がいいですよ、というように、私の肩をトントンとたたいた。
そこで私は彼についての知識を総動員して、彼とおしゃべりをした。
「おしゃべり」と言ったのは、正式なインタビューではなかったからだ。
私の質問はばかみたいで、これはどうして、あれはなぜ、と尋ねるだけ、
ファンの方がアイドルについてはもっとよく知っていただろう。
金城武は仕事の夢や、感情面や、生活態度について語った。
インタビューを終えるとき、私は彼に、早くマレーシアに来てくださいよと言った。
というのも、「金城武」の名は、マレーシアで火がつき始めていたからだ。
彼はマレーシアでの思い出を話してくれた。
それはまだ人気者になる前、「只要你和我」のプロモーションで
マレーシアを訪れたときの興味深い話だった。
「マレーシアでの記者会見にぼくは遅刻してしまったんです。
宣伝担当の人は、道路が込んでいたからだって言ったんですけど、
本当の原因を知ってます?
(私は首を振った)それはね、会社の人がぼくには車を用意してなかったので、
宣伝担当の人と一緒に
街頭でタクシーをつかまえなくちゃならなかったからなんですよ。
なかなかつかまらなくて、それで遅刻してしまったんです」
なんと、これはほんとに面白い裏話だ。
数年後、その宣伝担当者に金城武の思い出話のことを話すと、
彼はきまり悪そうに言った。
「仕方なかったんですよ。
そのころは彼も今ほど人気者じゃなかったから、会社も予算をとってなくて。
人気者でないとそういうものなんです」
下っ端時代の金城武は、とうに昔の話である。
(張国様的文字花園 2006.4.2)
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04月04日(火)
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