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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武・唯一無二A(I-Weekly)●Newsweekアジア版
いろいろと、嬉しいニュースが続いていますね。
昨日の続きです。
金城武 唯一無二A
武は確かに特別弁の立つほうではない。
話しているとき、ときどき言葉が続かなくなる
……「表現できない」「どういったらいいか分からない」。
言葉にならないものは、そのまま放棄される。
彼は無理をしない。
おそらく、近くに座っていたからだろう、思わず注意が彼の目に行く。
黒く輝く目は、深く神秘的な小宇宙のように、いつも人を吸い込んでいく。
監督がカメラを彼の目にすえたがったのも、不思議ではない。
彼は自分は劇中の人物と同じように、静かに物事を傍観しているのが好きだと言う。
だが、目で表現するのは、本当はとても難しいことなのだ。
「はっきりやると、ひどくウソっぽくなってしまう。
どうしてかわからないけれど、そうなんだ」
彼はきまりわるそうに笑った。
――だから、不用意に、という感じにしなくちゃならないの?
「言わないよ。ハハハ……」
私たちは映画の中と外の、彼の感情に対する姿勢について話した。
本当の愛は恨みも後悔もないのだと、彼は言った。
「以前は執着する方だったけど、それは年齢のせいでしょうね」と笑う。
「今も執着しないようになれたわけではなく、
違う角度から物事を見ることができるようになっただけ。
感情にぶつかっても、そこから一歩ぬけて見られるようになった。
そんなに主観的にはなりません」
――この10年間で、金城武が一番変わったところは何?
「10年前と今ですか……歌を歌わないことでしょ(笑)。
今は、他人はこう考える、ならそういうことなんだと、
できるだけそんなふうに考えるようにしています。
……本当はずっと変化しているんですよ」
昔あったことは、ずっと覚えていると、彼は言う。
「昔の彼女でもなんでも、ぼくは忘れられないんです。
それは良い思い出で、そういうことがあったから、今の自分がいる。
うれしいことでも嫌なことでも、やっぱり心に残っている。
でも、それを時間をかけて話すことはない。
いいですよ、今日は思い出してみましょう」
高校時代は彼にとって、本当に懐かしい記憶だ。
「小さいときから日本人学校に行っていて、
高校になって初めてアメリカンスクールに入りました。
そのときはとても新鮮でしたね。
言葉が違うし、生活形態や表現方法も、開放度もまったく違いました。
そのころはまだ高校生で、その後、仕事を始めたんです。
学生時代はそのときで止まってしまったみたいです。
一番遊びたい時期に仕事を始めたんです。
多分、学生時代がやっぱり一番印象に残っていますね。
今付き合っている友達の多くは、そのとき知り合った人たちです」
多くの人がそろって、彼の「如課・愛」での演技を評価している。
まるで生まれ変わったようだと考える者もいる。
「撮影中は本当に深く感じるところがありました。
撮影が終わったとき、
あまり映画に入り込んでしまっていたからかどうかわからないけれど、
とても離れ難かったんです。すごく辛かった。
監督に、この映画が終わったら、何をやったらいいかわからないと言いました。
監督は、『ええっ、考えすぎだよ』って」
彼は思い出して笑った。
一見、無頓着に見える彼だが、多分、本当は心の奥底では、
外部の自分に対する評価が気になっているのだろう。
「ぼくはすごく普通ですよ……悪いと言われれば……嫌だし、
いいと聞けば……うれしい。
いいことでもそうじゃなくても、それはいい。
だって、人が評価することだから、
ぼくがその人に、ぼくはいいのに、なんで良くないと言うのかとか、
ぼくはよくなかったのに、なぜいいというのかなどと、問いただすことはできませんから。
人が好きなものは好きなもの、嫌いなものは嫌いなもの、どうしようもないです。
もともと人の考え方ってとても極端で、1人1人、みんな違っている。
だから戦争が起こるんでしょ(笑)」
32歳の男が、子どもの心を持っている。
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12月20日(火)
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