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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■NDDの頃C
霧から抜け出て、死ぬほど疲れてC
この仕事に就く前、子どものころ、芸能界の仕事をしたいと思ってた?
武 いいえ、芸能人になりたいなんて全然思わなかったし、
だから何かきらびやかなものだとかは思っていなかった。
もちろん、今映画に出られて、CDを出せるのはとてもうれしいし、
素敵なことだけど。
でも、芸能人とか有名人とかになろうなんて、考えたことがなくて、
ただ、縁があってこうなっただけなんです。
日本人学校を卒業するとき、他の友達は、どこの高校に行くかとか、
大学は進学するかとか、みんな考えていました。
ぼくはどこに行こうと考えたことがなかった。
小さいときから、アメリカンスクールに進学するんだとわかっていましたから。
たぶん、お父さんがそう言ったんでしょう。だから考えなくてよかった。
アメリカンスクールを卒業するとき、みんな、どの大学に行こうかとか、
勉強を続けるなら試験を受けなくちゃとか考えていて、
ぼくも遊んでいようとは思わなかったけど、積極的じゃなく、
点数がどうとか、あの科目は落とさなかっただろうかとか、気にしてなかった。
やがて歌を歌うようになって、今の事務所と出会い、
演技をするチャンスが与えられました。
いろんなことが、本当に順繰りに起きてきて、
もちろん、どんなものも大切に、吸収して、学ぶようになったんです。
いい仕事でもそうでない仕事でも。
歌に出合ってから、創作にとても興味を持つようになりました。
アルバムを作るとき、ぼくは思い切り楽しんで、物事を吸収する。
映画も、いくつか出たあとは、製作に興味が湧き、
勉強してみたいと思うようになりました。
勉強とは、たくさんの違った環境、違ったいいものと悪いものに触れることです。
多文化を背景に成長してきた目から、同年齢の台湾人を見ると、
自分とはどこか違うところがあると思う?
今、同年代の人とは考えることや見方が違ってしまっていますね。
というのは、一緒に仕事をする人がみんな年上だから。
CDの宣伝の人とか、みんな年上ですから。
同年齢の人とは、考えることやものの見方が同じじゃない。
将来のことは漠然としていて、何をやりたいとも思っていないけど、
ぼくはとても幸運。
いろんな人や物事と出会って、今までずっと順調に来た。
そう、日本で宮沢りえとテレビドラマに出ましたけど、
あの人の考え方と割に近いと思います。
どんな考え方が?
ものの見方と人に対する態度、人間関係の持ち方とか、
たくさんのことがとても似ていると思う。ぼくと彼女は同い年ですから。
彼女は同年代の他の女の子よりちょっと大人だと思います。
それは、子どものころから仕事を始めて、
それが順調であればあるほど、空間が狭くなるような環境にいるから。
良いことも悪いことも、吸収するのが人より早い。
同い年だから、彼女のしていることがわかるんです。 (まだ続く)
(台湾プレミア1997年8月号)
BBS 1:00
06月23日(木)
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