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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■NDDの頃(台湾プレミア)B&上海の監督発言について
霧から抜け出て、死ぬほど疲れてB
CMから始めて、歌、演技と何年も経ったけど、
どの段階があなたにとって大きい変化だった?
武 ずっと変わり続けていますよ。
ぼく自身、いつも違うものをやりたいと思っています。
同じことばかりはやりたくない。
この2年、台湾と香港では、映画出演のない人が多く、歌に転向する人もいます。
なのにあなたは次から次へと出演作が続いている。どんな気持ちですか?
運がいいんでしょう。うまいことやってると言うべきかな(笑)。
本当を言えば、こう思うこともあります。
疲れた、撮影はいい、休もうよ!って。
振り返ってみると、長いこと全然休んでいないような気がするから。
でも、考え方を変えれば、仕事があるのはいいよね。
ずっと出る映画があるという、こんなに運がよくない人もいることを思わなくちゃ。
もしかしたら、いつかぼくもそうなるのかもしれない。
だってすべては過程なんだから。永久に映画に出続けることはできませんよ。
ぼくは、すごく疲れてる。でも、できるだけ大事にしたい。
どの仕事も楽しくやれればいいと思っています。
例えば、台湾映画で、ぼくはいつも朱延平の映画に出ているけど、
初めて彼と会って以来、もし、彼から話があれば、
彼の映画にこれからも出て行きたいとずっと思っているんです。
よく言われますよ、あー、彼の映画は質が低いとか何とか。
でも、ぼくにとっては、彼の映画に出るのは、
彼と仕事をしていると、とても楽しいからなんです。
多分、それは監督の人柄なんだと思う。
あの人は、現場の人間をみんな楽しくさせる。くたびれてほしくないんですよ。
彼はとても特別で、徹夜なんか絶対しない。
「疲れすぎるな、疲れすぎるな、そんなくたびれたって、売れ行きは同じだよ。
そんなに疲れる必要はないんだ」
彼の考え方はとてもシンプルで、つまり、お金も労力も節約して、
だけど売れるものを作る。
芸術映画を撮る監督に、あなたたちのおかげで食べられて
ありがとうと言いたいって言ってますよ。
撮影の時、いやだなと思うことはある?
もちろんあります。殺してやりたいと思ったり。
でも、その人自身が悪いというのじゃなくて、その人との関係の問題なんです。
いわゆる芸能人は、ある環境にあって、テレビで歌を歌おうと映画で演技しようと、
不愉快に思ったとき、それを口に出すのはすごく難しいように思います。
それが正しかろうとそうでなかろうと、口に出してしまうと、すぐこう言われる。
「おうおう、スターぶって、なんてやりにくいんだろう」ってね。
でも、ぼくはそんなのは気にしない。
だって、悪いのは君だろ!って思うから。
あなたの手配が間違っていたからこういうことになって、ぼくは不愉快ですって、
言ってどうして悪いの?
だけど、大勢の人は我慢しているのを知ってます。ぼくも前はそうでした。
今は前より言うようになった。我慢したくないから。
我慢したら良くなります?
仕事で不愉快なことにぶつかったときは、どう解決しているの?
前は我慢しました。今は我慢して、考え直して、それでもだめならバッと出す。
そうなったことはある?
はい。かまわないって思うんです、
どうせ物事はすべて1つの過程なんですから、ぼくは楽しくやる過程を選びたい。
誰も結果がどうなるかはわからない。もちろん、いい結果であることを望みます。
でも、我慢してもまずい結果しか出ないかもしれないでしょう。
それなら、ぼくが今日我慢するのは、何のためなの?
誰かを怒らせたくない? 人に「何てヤツだ」と思われたくない?
それも何のため?
あらゆることは過ぎていくものでしょう。
もっと考えれば、永久にこの仕事を続けるわけでもないんです。
なら、いい、やっぱりあなたが間違ってるって。 (続く)
(プレミア台湾版 1997年8月号)
ところで、上海映画祭でのピーター・チャンの発言で、
金城武に触れた部分、これまでの記事にない部分が今日の大公報にありました。
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06月21日(火)
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