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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■張偉平、オスカーへの抱負を語る・1(青年時報)
素人は華やかさを見、玄人はその内幕を見る≠ニ言われるが、
大勢の人が、ただオスカー授賞式を、きれいなスターが見られることや
映画ガイドとして楽しんでいるとき、業界の人間の関心は、
映画界の目に見えぬ競争と、賞獲得の背後にある多くの要素に注がれている。
中国で最も有名なプロデューサーとして、
新しいコダック・シアター落成後、初めてオスカー式典会場に
足を踏み入れた中国映画プロデューサー、
チャン・イーモウの10数年来のパートナーである張偉平が見たオスカーは、
受賞の栄誉よりも、これが作り出す、中国映画にとって無限の商機だった。
昨日、彼はマスコミインタビューを受けたが、
我々に話した内容は、専門家が見た内幕である。
オスカーはアジア映画に厳しすぎる
「例えば、ヨーロッパや北アメリカなどの映画が60分あれば、
オスカーに突撃できるとすると、
我々は80分から90分あってようやく進軍できるというところだ」
昨年のオスカーは「英雄」があったので、人々の関心を引いたが、
今年、たとえ「無間道(インファナル・アフェア)」
「天地英雄(ヘブン・アンド・アース)」が
ノミネートさえされなかったとしても、
中国の観客と業界人のオスカーに対する関心の高さには全く影響がなかった。
アジアの映画人にとって残念なことに、
今年呼び声の高かった日本映画「たそがれ清兵衛」は敗れ、
最優秀外国映画賞を獲得したのはカナダの「みなさん、さようなら」だった。
この結果について、張偉平は全然意外ではないという。
なぜなら、「アジア映画がオスカーを狙うのは、
もともと欧米の映画より難しいからだ」
張偉平は、以前、チャン・イーモウは3作品(「英雄」「紅夢」「菊豆」)で
最優秀外国語映画賞にノミネートされた。
それは中国、そしてアジアの監督としてもめったにないことだが、
それでもまだ受賞していないのは残念だ、と率直に語った。
「実際、たとえ世界三大映画祭(ベルリン、ベニス、カンヌ映画祭を指す)で
受賞しても、オスカーではおそらくダメだろう。
アジア映画にとっては、最優秀外国語映画賞にノミネートされただけで、
もうある意味成功なのだ」(続く)
(2004.3.2)
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03月03日(水)
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