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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「グリーン・デスティニー」のこと
なぜ、「グリーン・デスティニー」への出演話があったのに、
実らなかったのか――という疑問をBBSでいただいて、
過去のニュースをあさってみたのですが、ナゾは深まるばかり。
1998年の2月には、郎雄(ラン・シャン)が、
武をこの映画のプロデューサーに推薦したということになっていて、
ラン・シャンは武に、アン・リーの映画に出るなら、
北京風発音と乗馬をマスターしなくてはとアドバイスしていたらしい。
ラン・シャンの推薦を受けて、プロデューサーも乗り気で、
実際アン・リーも武をいいと思い、面会を望んでいたらしい。
プロデューサーと武のマネージャーは3月に非公式に接触して、
よい感触だったらしい。

98年の秋の新聞の論調では、ほぼ出演という感じでしたし、
99年1月にはアン・リーの言葉として、
「金城武の役は半天雲=iとあだ名される)羅小虎。
彼はすごくいいと思う」とあります。

並行して、まずミシェール・ヨーの出演が確定し、
ジェット・リーとスー・チーが候補になり、
監督はこの3人には直接会っています。
が、武にだけは会っておらず、
翌年の2月5日、台湾に帰るときに武と会いたいという希望を伝えたとのことです。
しかし、1月28日の新聞記事には、
マネージャーのヤウさんのこんな言葉が紹介されていました。

「現段階で、武は『グリーン・デスティニー』の台本も見ていないし
撮影スケジュールも知らない。
たとえ彼に出演の意思があったとしても、
またアン・リーと会いたいと思っていたとしても、
万一時間が合わなかったらどうするのか? 
もし、今回話がまとまらなければ、
将来一緒に仕事をしたいと思っても気まずくなるのではないか? 
それに武の代わりに出演することになる俳優にも公正ではないのでは? 
だからフーロンも武も、ことが確定するのを待ってから、
結果を報告したいと思っている」

1ヵ月後、2月23日の記事には、ヤウさんさえ武と連絡がとれないので、
本人の意向が確かめられないという不思議な記述があります。
結局、台湾に戻ったアン・リーは武とは会えないまま。
このような状況で、2月下旬にはチャン・チェン、アーロンまで
羅小虎役候補に浮上。
その後、決まったと思われたジェット・リーも
ギャラ&スケジュールで微妙になり始めます。
スー・チーも怪しくなり、ジェット・リーの代わりに趙文卓の名も上がります。

最終的にはジェット・リーがチョウ・ユンファに、
スー・チーがチャン・ツーイーに、そしてチャン・チェンで落ち着き、
従って、役柄も、原作があるから大きくは変えられないにしろ、
大分変化したとも言われています。

しかし、マネージャーも武と連絡がとれないって、どういうことだか。
武は98年の11月25日に「君のいた永遠」がクランクインし、
クランクアップはいつだったのでしょうか、
12月16日には香港で製作発表に出ていました。
ところがその後の武の消息は、新聞記事ではわかりません。

ともかく、「グリーン・デスティニー」は2月の新聞では
8月にクランクインとあり、一方「スペーストラベラーズ」が
この年の9月?撮影開始。完全にかちあってますね。

以上は台湾の新聞記事からのものですが、
他の方が翻訳してくださっていたその後の消息によると、
金城武への正式なオファーはなかった、とされています。
また、アン・リー監督は羅小虎役がチャン・チェンになった件について聞かれて
「金城武でもチャン・チェンでも、どっちでもいい」
というふうに答えたとも言われています。

とにかく、かなり有望な線で候補になっていたのは確かのようですが、
フーロンでは正式な話とは受け取っていなかったのかも知れません。
ともかく、何らかの事情で実現には至らなかった。
それがスケジュールの問題か、他の事情かは、
新聞記事の信頼性の問題はありますが、
最低限、これらの記事の間を埋める情報がもう少しなければ、
なんともわかりかねるというところでした。


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02月04日(水)
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