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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武と中国語(新人時代)
お出ましにならないときは、昔の話を。
デビュー翌年のインタビューで、言葉のことをちょっと話しています。
北京語も、学校で習ったわけではないので、
読み書きは大変だったと言っていますが、
「東方三侠2」の撮影で香港に行ったとき、
「中国語がわからないため、自分で脚本が読めない」
(2003年4月18日のDiary参照)
とあったのは、このことだったのかも。

輝かしい黄金の月日にSay Hello!

ときに、笑顔が、ある人の顔のイメージを、
すっかり変えてしまうことがある。
たとえば金城武。
ただ静かにかたわらに座っていれば、あのきれいな姿かたちは
冷たく硬い彫像のように、近寄りがたい印象を与える。
同様に、たとえ彼が大笑いしているときでも、
その顔はやっぱりはにかんだ笑顔なのだが、
しかし、すぐ人との距離が消えてゆき、
この少年が緊張し、あがっているのがわかるのだ。

撮影の日、金城武は、まさに今言ったとおりの、
いつもの恥ずかしげな笑顔を浮かべていた。
そしてかたわらで髪を整えながら、
いつものように目に見えない網に護られているようだった。

「多分、ぼくは親しくない人とはあまり話せないと思う。
よく知らない人と会うと、いつもあまり物を言いません。
何を質問されても、たいていすごく短い答えになってしまって」

あれやこれや必死に聞き出してようやく、
アニキはこの「金言」を吐いてくれたのだった。

「ぼくの中国語は下手だから、いつもつかみどころがないし、
話の筋もはっきりしなくなってしまう。
よく知ってる人じゃないと、
たいていぼくが何を言っているかわからないでしょう」

実際、金城武の話の論理には、筆者はまったく苦労させられた! 
が、アニキはとても純真で、好奇心が強い人でもある。
彼と話していると、だんだんと、
実は彼は男気で、冗談好きでもあることがわかってきた。
人をつかまえて話し出したら、子どもみたいにキリがない。
特にその発明家のような風変わりな頭脳は、
ほとんどわけのわからない、普通の人なら多分知らない科学知識を
しょっちゅう質問してくる。

「あるとき、飛行機が空を飛んでいるのを見ていて、
突然不思議でたまらなくなっちゃったんですよ。
そばにいた広報の人に『どうしてあんな重たい鉄が空を飛べるの?』
と聞いたんです。
そうしたら、その人はいつもぼくにそういう質問をされているので、
うるさがって、じろりとぼくを見て言いましたよ。
『自分で本で調べられないの?』
それで、すごくきまり悪くなったんですけど」

この種の奇抜な考えや、好奇心旺盛な科学的精神だけでなく、
他の面でも、アニキの学習能力は非常に高いのだ。

「運動神経は結構発達している方だと思います。
ラケットとかバットを使うものでさえなければ、たいていこなします。
以前、学校にいたときは、
学校のサッカーチームにもバスケットチームにも入ってました。
今はゴルフもやります。
中国語はめちゃめちゃで、話すのはまだいいけれど、
読むのはすごく時間がかかるし、書くのは苦労しますね」

下手だとは言うけれど、日本人学校とアメリカンスクールで学んだ金城武は、
台湾語、英語、日本語、中国語ができるほか、
最近では映画のために広東語の勉強も始めた。
本当のところ、こんなに言葉をいくつも理解するなんて、
絶対普通の人にはできない。

「だから、ファンレターはいつも持ち歩いて
時間のあるときに読むようにしないと読み終わらない。
返事を書くときは、白状すると、1通1通書くのはなかなかできません。
特別な場合以外は、いつも1通書いて、コピーしてたくさんの人に送ります。
だけど、サインはちゃんと全部しますよ」

ミシェール・ヨーに呼ばれて香港に行き、
ヨー、アニタ・ムイ、マギー・チャンらと「東方三侠2」で共演したが、
それが第2アルバム録音と時期がぶつかるとは予想外だった。
そのため香港と台湾をしょっちゅう行ったり来たりしなくてはならず、

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02月02日(月)
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