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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■「ELLE MEN 叡士」2017年4月号・2
「人の感情は喜怒哀楽、この4つしかないけれど、違う表情が出せるか?
ぼくは、その人物を演じて生きた人間にできたら、
自分の表情はすなわちその人物の表情となって、
金城武が泣いたり笑ったりするのではない、と思うようになりました」
「傷城(傷だらけの男たち)」のトニー・レオンとの初めてのシーンで、
彼はプレッシャーのあまり、トニーの目を見ることができず、
その演技をひそかに推察するばかりだったという。
その手堅く、しなやかで、難しいことも何でもないように見せる演技法から学び、
自分の演技に磨きをかけた。
ファンはいつだって映画の金城武から素顔の彼を探ろうとするものだ。
1990年代、彼はスクリーンの中の、清潔で濁りのない、気ままな青春的存在だった。
「恋する惑星」と「天使の涙」の、純粋で、くどくど話し続ける、繊細なモウだ。
「ラベンダー」の人間界に落ちてきた天使であり、
「アンナ・マデリーナ」の寂しい調律師であり、
「君のいた永遠」の一人屋上に横たわる浩君でもある。
これらの役と彼はどのくらい共通点があるのだろう。
彼はそれには直接答えず、
「普通、人がオファーをくれるときは、もうすでにある状態を設定されている。
役の人物はこう、と決まっていて、先方はそれが先に頭にあって、
それに合わせてやってほしいと思っている」と言った。
彼にはあまり大きく変えることはできないが、
「力を尽くして、できるだけ特別なものにします」
「役の人物が命を持って初めて、スクリーンに存在する意味があるんです」
(続く)
BBS ネタバレDiary 22:40
05月04日(月)
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