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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武の子ども時代(「PUSH偶像」より)@
そして大声でお母さんを呼ぶと、クリスマスの出し物をやってみせた。
夢中になって飛び跳ねる武に、大人たちは拍手喝采をした。
飛び跳ねるのが一段落すると、武はサンタクロースが水を飲む様子をまねして、
クリスマスのコップを持ち上げ、ごくんと飲んでみせた。
ところが! 3枚のコインまで呑み込んでしまったのである。
武は喉を詰まらせ、顔は青ざめ、ひどく苦しそうだ。
お母さんとお手伝いさんが手で喉からコインをかき出したが、
1つ残ってしまった。
どうしても取ることができず、武もびっくりして泣きだす。
お母さんが急いでお父さんに電話をすると、お父さんは聞くなり、
「すぐ帰る、だがちょうど帰りのラッシュ時間だ、どうしても遅くなる」、
だから、先に救急車を呼んで病院に連れていくようにと言った。
電話口ではお父さんの叱責の声が響いていた。
「大人2人かかって子ども1人見られないのか、何を見ていたんだ!」
事は急を要するので、お母さんはすぐに救急車を呼び、武を公立病院に運んだ。
病院で医者はまず武の胃をからっぽにさせ、
それから全身麻酔をして、胃の中のコインをつまみ出した。
「大人だって胃カメラは大変なのに、武は5歳だったんですよ」
お母さんはつらそうに言う。
「でも、あの子は本当に勇敢でしたよ。
胃の中を全部吐き出させても騒いだりせず、おとなしくしてました。
私はガラス越しに見ていたんですが、楽しそうなんです!
看護師が手首にネームプレートを巻くと、とても喜んでいました」
全身麻酔をし、1時間かかって、取り出すことができたのだ。
3日後にまた病院に行き、喉を洗浄してもらうと、武はすぐに元気になった。
腕白ではあるが、兄たちとはほとんど喧嘩をしたことがない。
それというのも、家は二階建ての洋風建築で、スペースにゆとりがあり、
それぞれが自分の場所を持つことができたため、
1つの物を争って喧嘩するということが少なかったのだ。
電子ゲームをしたり、マンガを読んだり……
それが兄弟たちの子ども時代の遊びだった。
ただし、武は”解体大王“だった。
買ってきたラジオや電動おもちゃ、あるいはミニカーなどは、すべて武によって分解された。
ところが、元通りに戻せないので、
みんなバラバラで、完全な形のものはほとんどなかった。
お母さんはまた、武がハサミで
クマのぬいぐるみのお腹を切り開いてしまったのを覚えている。
「何してるの?」と聞くと、武はこう答えたそうだ。
「テレビのお医者さんみたいに手術したの」
まったくいたずら者だ!
お父さんは台湾にいるときは、よく子どもたちを連れて外に出かけた。
武はいつも小さい足を伸ばして車の窓ガラスにかけたり、
取っ手にのせたりして、悠々とくつろぐ。
実に幸せなひとときである。
登園に付き添うほかにも、お母さんはよく武を連れて市場に買い物に行った。
あるとき、武は市場でお母さんとはぐれてしまい、警察に保護された。
警官が「お父さんは何をしている人?」と尋ねると、
武は「ヒューヒューヒューッとする人」と答えた。
一日中飛行機で行ったり来たりしている人だということなのだ。
首にかけていた鎖に彫ってあった名前と住所から身元がわかったとき、
ちょうどお母さんが駆けつけ、母子は再会することができた。
コラム
幼稚園時代の金城武はとても可愛らしく、人好きがし、
日本のCMに出てくる子のようだった。
当時から、CMに出ないかと誘われることがあった。
乖乖(グワイグワイ)食品もその一つである。
ただ、お母さんはいつもきっぱり言うのだった。
「だめです、うちの子が芸能界に入るだなんて。
ちゃんと勉強をして、仕事につけばそれでいいんです!」
両親の確固とした方針で、武が”子役スター“の道に進むことはなかったのである。
(続く)
BBS ネタバレDiary 18:30
12月16日(日)
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