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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■智族GQ12月号@
60年代の台湾生まれの者に特有の青春の肌触りを持っている。
台湾らしさと、濃い郷土の雰囲気があり、どんな感じかというと、
たとえば2度の離婚歴を持ち、ハンチングをかぶって、
スーパーグループ「縦貫線」を結成し世界中をツアーしている李宗盛と羅大祐、
あるいはアメリカでコンピューターの博士号を取ったのに、
小さな島に帰って文芸映画を撮ったエドワード・ヤン……。

これらの少年っぽさをたっぷり備えた先輩たちから見ると、
金城武の方が逆に年上の人間のようだ。
人情を解し、より成熟し、旧交を大事にし、街で遊びたがらず、スポーツが嫌いで、
することがなければゲームで遊び、音楽を聴き、本を読み、
はては絵を描いたり、習字をしたり、お茶をたしなんだりまでする。
一緒に飲んでいても、不意に姿を消してしまい、1人寝床に戻って寝てしまっていたりする。
まるで、老人の生活が始まってしまい、
殺伐とした気持ちはもうとっくになくなってしまったかのようだ。

黄連にとっては、母親との関係がずっと最大の心のしこりになっていた。
意見がいつも合わず、考え方が全然違っていて、
生活の仕方もお互い受け入れられないため、
いつも母親に申し訳ないと思い、気が咎めていた。
金城武はここ数年ずっと彼にこうアドバイスしていた。
年越しには家に帰って、お母さんに頭を下げなさい、と。
彼の考えは大変シンプルで、
ジェネレーションギャップは所詮埋められないのだから、
不愉快なことはすべて自分から頭を下げれば、
お母さんはきっと許してくれるよというものだ。

「とても勇気のいることだ。実行できないまま何年も経ってしまっているが、
でも心の中では彼の方が正しいとわかっていますよ」  (続く)
(智族GQ2009年12月号)


 BBS   ネタバレDiary  16:15 

12月19日(土)
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