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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■上海映画祭での監督の話(如果・愛)●NDDの頃A
彼は台湾、香港、中国、日本、アメリカといたるところで
出演してもしても契約は終わらず、
7月以降は、台湾・香港のトップ映画界会社の龍祥、学者、嘉禾の3社が
相次いで彼の出演作「パラダイス!」「暗黒街」「ダウンタウン・シャドー」を
公開する上、さらに年代が、まもなく日本映画「Mysty」を上映の予定だ。
これが彼の人気ぶりを証明するものであることは言うまでもない。
もし、夏休み時期にこれだけの数の出演映画があることに驚かないというなら、
彼が仕事をした監督のリストを見てみるといい。
朱延平、ジョニー・トー、ウォン・カーウァイといった、最もコマーシャルな監督から
最もアーティスティックなクリエイターまで、
そろって金城武に大スターの素質を見出し、磨き上げる手をますます速めており、
まばゆい光芒があたりに放たれる日も近い。
7月、天気雨の降るニューヨーク、タイムズスクエアには、
7色のネオンの看板がきらめき、濡れた道路に反射して、金を流したパレットのようだ。
ミラ・ソルヴィーノと「ニューヨーク・デイドリーム」を撮影中の金城武は、
製作会社の手配で、ポストモダン風建築のパラマウントホテルに滞在している。
タイムズスクエアの中心部にあるこのホテルは、門構えも看板もなく、
ひっそりと目立たないことに誇りを持つ。
2つのガラスドアが、外の定まらない天気と俗世間の騒がしさから隔離しており、
ものの値打ちのわかる人間なら、自然に探し当てて来るだろう。
金城武は上の階の部屋から降りてきた。
日に焼けた健康な肌に長髪、1カ月あまりの撮影にも少しも疲れが見えず、
若さこそ、この世界で食っていくための最良の元手だということを証明している。
彼が朗らかに笑うとき、首にかけた仏像のペンダントが揺れる。
まさに日一日と成熟していく男は、取材中、
しばしば子どものような率直さといたずらっ子ぶりを発揮し、
神仏さえおとなしくさせておくことはできない。
コーヒーをすすりながら、低くて太い、少し鼻にかかった人をひきつける声で、
金城武は「プレミア」との対話を始めた。 (続く)
(プレミア台湾版 1997年8月号)
BBS 23:50
06月20日(月)
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