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武ニュースDiary
by あさかぜ
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■金城武と中国語(新人時代)
「空中飛人」を地で行ったのである。

「香港では映画の仕事が本当に忙しく、町を見て歩く時間もありませんでした。
いつもぼくはホテルに身を潜めて、ギターを弾いたり、
サキソフォンを吹いたりしていたんですけど、
それでも神通力を持ってるファンたちは
朝一番でサインをもらいに来るんですよ。
ほんとにあの人たちには負けました」

だが、性格のやさしいに違いないアニキは、
人に怒ったりはしないのではなかろうか。特にファンには?
「ファンにですか? 大体しませんね。
だけど、1回だけ、番組のときだったか何のときだったかわすれちゃいましたけど、
あったんです。その日はぼくはものすごく腹が立って、やりきれなかった。
でも怒っているのを外に出すことはできなくて、
家に帰ってから枕にあたるしかなかったです」

どうやら金城武は感情は内に秘める人のようだ。
これは特にその熱心な仕事態度からうかがえる。

「しばらく前、清涼飲料のCMを撮りに帰ってきたことがありました。
その台本では、ぼくはスケートをしなくちゃならなくて、
それも高度な動きをしたあと、決まった一点でぴたっと止まらなくちゃならない。
幸いスケートはできたので、1週間、みっちり練習しましたよ。
それで幸いパスできたんです」

アニキはペロッと舌を出した。
いたずらっぽいしぐさに、思わず笑ってしまった。
改めてわかったのは、芸能界に入ってしばらくたったけれど、
彼の少年のような純真さは、まだ失われていないということだ。

「ぼくはほんとに失敗ばかりなんです。
物をしょっちゅうなくすし、よく忘れる。
どんな財布だってパスポートだって、いったんぼくの手から離れたら、
どこに行ったかわからなくなる。1度、とんでもないことがあったなあ。
前、ぼくはバイクに乗っていたんですけど、
あるとき、適当に乗り捨てたら、
次の日、起きたときには、どこにおいたか思い出せなくなってしまって。
それ以後は、少し注意するようになったので、
今は前よりなくしものをしなくなりましたけど」

今回も陳昇・黄連と組んで製作中の新アルバムでは、
金城武の節回しも発声もすごく上達している。
同時に、以前は出なかった音が、今はやすやすと出せ、
陳昇さえ親指を立ててその進歩を賞賛した。

「今回は1曲、ぼくが作ってるんです! 
それに、のどと体の健康のため、コーヒーもやめましたよ」

この長いこと待ち望まれた新アルバムは、おそらく6月のリリースとなろう。
写真集がそれにあわせて5月に出版される。
そのときは、再び「アニキ・ブーム」が沸き起こることだろう!
(「蛍幕偶像」1993年5月号)


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BBS    23:00 

02月02日(月)
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