ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中国製ギョーザ中毒事件:ひとまず解決の形


1、中国製ギョーザ中毒 中国発展の影、格差のひずみ
                 毎日新聞 2010年3月28日 東京朝刊
2、中国毒ギョーザ:メタミドホス、工場で入手 公安省が会見
                 2010年3月28日  毎日新聞
3、中国毒ギョーザ:発覚直後に在庫を投棄 天洋が証拠隠滅か
                 2010年3月28日 毎日新聞」     
4、ギョーザ工場は操業停止したまま 住民「過去のこと」
         http://ameblo.jp/syogai1/entry-10492986537.html

中国公安省当局者は、一部日本メディアと会見し、中国製ギョーザ中毒事件で拘束した呂月庭容疑者(36)が2007年夏に、ギョーザに混入した有機リン系殺虫剤「メタミドホス」をギョーザ工場内で盗み、冷凍保存庫で3回にわたって注入したと供述していることを明らかにした。工場側は一貫して「メタミドホスは工場内にはない」と否定していたが、工場で呂容疑者が入手していたことが分かったことに対してどう弁明するのだ。

日本は中国側の捜査状況の遅れによる事件の迷宮入りを懸念し、首脳会談などの場を通じて再三、事件の早期解決を要請してきたようだ。しかし、急転直下の逮捕公表に多少の疑念を持つのは普通だろう。拘束した呂月庭容疑者(36)に日本の捜査陣が事情聴取するのか。おそらく、これは無いだろう。

 容疑者逮捕によって中国からの輸入食品への懸念が完全に一掃されるわけではないと思う。報道1の通りギョーザに混入された有機リン系殺虫剤メタミドホスは07年1月から中国国内での使用や販売が禁止されていた。しかし実際には回収されておらず、農村では容易に手に入る状況だという。呂容疑者は何らかの手段でメタミドホスや注射器を入手し、ギョーザに混入したとみられる。
再度、類似した事件が起こる可能性があると思う。

 中国政府は5月1日に開幕する上海万博期間中の鳩山由紀夫首相の訪中と、温家宝首相の訪日を日本政府と調整している。この時期の逮捕発表には、日本側の国民感情を好転させ、両国首相の相互訪問を後押しする思惑がありそうだ。報道の通り「ネット検閲で中国は欧米と激しく対立しており、日本との関係強化で孤立を避ける狙いがあるとみられる」が解決の背景のようだ。
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1、中国製ギョーザ中毒 中国発展の影、格差のひずみ
毎日新聞 2010年3月28日 東京朝刊
 ◇容疑者「長く働いたのに正社員にしてくれず」
 発覚から2年余りで容疑者逮捕となった中国製冷凍ギョーザ中毒事件。製造元・天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時従業員は逮捕された後の調べに対し、長時間労働や労働条件への不満を供述し始めており、急速な発展を続ける中国社会の影の部分も浮かび上がっている。一方、日中間の大きな懸案だった事件のこのタイミングの進展には、対日関係の改善を望む中国側の意図もうかがえる。
 ◇天洋食品、事件直前に労使紛争
 「長期間勤務しても自分と妻を正社員として雇ってくれなかった」。逮捕された天洋食品の元臨時従業員、呂月庭容疑者(36)は捜査当局の調べに対し、こう供述した。
 中国では近年、貧富や地方・都市の格差の拡大や就職難への不満が高まっており、呂容疑者の行為の背景には、膨張する経済の裏側で広がる社会のひずみもありそうだ。
 警察庁や新華社、共同通信などによると、呂容疑者は石家荘市南西部の井〓県出身。出稼ぎのために天洋食品に就職し、食堂の管理人を務めていたが正社員にはなれず、他の従業員とトラブルになったこともあった。
 ギョーザに混入された有機リン系殺虫剤メタミドホスは07年1月から中国国内での使用や販売が禁止されていた。しかし実際には回収されておらず、農村では容易に手に入る状況だった。呂容疑者は何らかの手段でメタミドホスや注射器を入手し、ギョーザに混入したとみられる。

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03月29日(月)
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