ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 麻生演説 民主への挑戦状
 麻生首相の演説は小沢民主党代表への総選挙“挑戦状”自らの政策の説明を欠いた可笑しな内容であると思う。麻生首相の演説の中には「国民」への視線は全くない印象を受けた。

 「私は決して逃げません」「私が決断します」−。前政権の負の遺産を振り払おうと、自身のリーダーシップで難局にあたる決意を表明した。ことさら「私」に力点を置いたのは、小沢一郎民主党代表より世論の支持が高いのも念頭に「党首対決」を意図していることは明らかだ。「明るく強い国」を示したが具体像は何もなかった。

社説 麻生演説―選挙モード全開ですが
                      2008年9月30日(火)朝日新聞
社説 所信表明演説 小沢民主党代表はどう応じる
                       2008年9月30日付・読売社説
社説:所信表明演説 野党の代表質問のようだった
                       毎日新聞 2008年9月30日 
【主張】所信表明演説 国の在り方で論戦深めよ
                       2008.9.30 03:45  産経新聞

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社説 麻生演説―選挙モード全開ですが
2008年9月30日(火)朝日新聞

 麻生新首相の所信表明演説は、異例ずくめだった。なにしろ民主党への質問を五つも並べ立て、あすからの代表質問の場で答えよ、というのだ。
 いつもなら、新しい首相は政治理念を語り、新政権で目指す政策の青写真にもっと力を込めるところだ。だが、衆院の解散・総選挙が目の前に迫る。崖(がけ)っぷちに立つ自民党政権のトップとして、とても大仰な所信を語っている余裕はないということか。
 首相は演説で「あえて喫緊の課題についてのみ主張を述べる。その上で民主党との議論に臨む」と語った。総選挙を念頭に、ひたすら民主党と対決していく姿勢を明確にしたわけだ。
 国会で合意形成のためのルールをつくる用意があるか。補正予算案や消費者庁創設への賛否は。日米同盟と国連とどちらを優先するのか。インド洋での給油支援から手を引いていいのか。
 首相が挙げた質問は、こんな内容だ。補正予算案で対案を示すつもりならば「財源を明示していただく」とたたみかけた。
 民主党の応答の仕方によっては、それを衆院解散の口実にしようという構えもうかがえる。これらが、麻生氏が考える選挙戦の争点ということでもあるようだ。
 だが、いくら有権者の審判を目前に控えた「仮免許」の首相であっても、新政権が目指すビジョンをもっとていねいに語ってほしかった。これでは、はなから選挙管理内閣を自認するようなものではないのか。国民は肩すかしである。
 首相は日本経済について「全治3年」と繰り返す。ではその間、どこまで財政出動の蛇口を緩めるのか。4年目からはどうなるのか。夢物語に終わらないか。希望どころか不安が募る。
 社会保障について、安定財源の「検討を急ぐ」という。このあいまいさにはあぜんとする。基礎年金の国庫負担割合を来年4月から引き上げるための財源手当てにも触れずじまいだ。
 年度内に定額減税を実施するという。その財源への言及はない。民主党には財源を示せと要求しておきながら、これはない。
 福田前首相が約束した道路特定財源の全額一般財源化は実行するのか。道路整備にはどのくらいの予算を振り向けるのか。ここもはっきりしない。
 「強く」「明るく」「よく笑い、微(ほほ)笑(え)む国民」といった政権のキャッチフレーズはちりばめられていたが、結局は決意表明の域を出なかった。
 本会議での一方通行のやりとりではもどかしい。首相が本気で民主党と論戦をしたいなら、予算委員会の審議や党首討論でやればいい。
 こうした首相の挑発に対して、民主党の小沢代表がどう応じるか。面白くなった。
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社説 所信表明演説 小沢民主党代表はどう応じる
2008年9月30日付・読売社説
 
参院第1党の民主党に質問したり要請したり、挑戦的で、異色の所信表明演説である。

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10月01日(水)
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