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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 国立感染症研究所 ウイルス第3部長のインタビュー
 国立感染症研究所ウイルス第3部長のインタビューが掲載されていましたので引用します。問題を知ることによって、冷静な対応が生まれると思います。文豪ユゴーの言葉を借りれば「無知と悲惨」すなわち情報を知らないことで悲惨は生まれると思います。この視点でインタビューを紹介するものです。なお、インタビューの分量はA−4約16ページです。ポントになると思われる情報の一部を以下に引用します。この縮刷版をコミュニティ「新型鳥インフルエンザ情報」に掲載しました。8月20日、サバイバル研究会夜の部の参加者に縮刷版のコピーをお渡しします。

1、人に感染した場合の症状は、既に我々が過去の経験で知っているインフルエンザではありません。いままで人類が経験したことがない強力な感染症です。
2、現在の致死率60%が、例えば20%に下がるとかえってパンデミックとしては危ないのです。膨大な被害を出した1918年のスペインインフルエンザの致死率が2%だったことを考えれば、致死率がたとえ20%程度にまで下がったとしても、過去に類を見ない大災害になる危険性があると言わねばなりません。(P8)
3、専門家の間では、ヒトに感染する新型ウイルスの出現は、「ほんとうに起きるかどうか」は既に問題ではなく「いつ起きるのか」が問題だということで認識が一致しています。(P9)
4、感染率を中間の30%として、日本の人口1億2800万人を掛けてみてください。米国の見積もりを採用すると、なんの対策もなしにパンデミックが起きると日本では768万人が死亡するという数字が出てきます。〔P11〕
5、現在までのところ、鳥インフルエンザは致死率63%ほどですが、これらの患者はそれぞれの国で最高水準の医療を受けているということを忘れてはなりません。肺炎になれば人工呼吸器を付けますし、タミフルの大量投与も受けています。それでもなおかつ、この致死率なのです。(P11)
6、日本人はリスクコミュニケーションが下手です。新型インフルエンザにはどのようなリスクがあり、どのような社会的な影響が出るのか、被害を最小限にとどめるには我々一人一人がどのように振る舞うべきなのか、といったことが国民に対して説明ができていません。(P13)
7、リスクのある現状で、被害を最小限にとどめるには一人一人がリスクを理解し、理性的に行動しなくてはなりません。理性的な行動のためには、なによりも正しい知識の徹底と、開かれた場での議論が必要です。(P 14)

              編集 NPO法人生涯青春の会 石田双三 
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 ウイルス第3部長のインタビュー
新型インフルエンザをリアルに語ろう
                国立感染症研究所 ウイルス第3部長
                          田代眞人氏 

 鳥インフルエンザの危険性について、SAFETY JAPANではこれまで書評を通じて警鐘を鳴らしてきた。新型インフルエンザの脅威は、ようやく知られるようになったが、まだまだ正しい情報が一般に届いているとは言えない状況だ。特にこの問題を専門としている研究者の生の声はなかなか表に出てこない。
 田代眞人氏は、日本を代表するインフルエンザの研究者であるとともに、世界保健機構(WHO)で新型インフルエンザ対策を担当するインフルエンザ協力センターのセンター長を務めている。今回のインタビューはWHOに勤務する田代氏が帰国するタイミングで、貴重な時間を割いていただき行ったものだ。
 田代氏は、新型インフルエンザが、全身感染を起こす、これまでにない高い病原性を示すものになるであろうと指摘する。このままでは被害は第二次世界大戦以上になる可能性もある。「不作為は、犯罪ですらある」と、国を挙げての対策推進を訴える。

              聞き手・文/松浦 晋也、写真/北山 宏一
                          2008年4月28日

1、新型インフルエンザをリアルに語ろう
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/90/
2、鳥の世界は既にパンデミック状態
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/90/index1.html

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