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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 肥料も1.5〜2倍に値上げへ
私がコミュニテイに『国家破産サバイバル研究会』を立ち上げたら「やや大げさだ」という指摘があった。しかし、現在の国の借金と石油・食料の高騰を踏まえると決して大げさなテーマではないのである。
全国農業協同組合連合会(JA全農)が、主要な肥料の販売価格を7月から現行の1.5〜2倍程度に値上げする方向で最終調整していることがわかったという。原料のリンや窒素などの価格高騰がその理由であるが、価額が2倍になったとしても100%輸入に依存している肥料の確保が出来るかどうかという状態に追い込まれている。
最大の問題は化学肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったのだ。 今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためで、実質的には禁輸措置に近いのだ。
(2008年6月11日ダイヤモンド・オンラインから)
加えて中国に並ぶ世界最大のリン鉱石の生産国である米国はすでに輸出を禁止している。ロシアなどでも産出されるが、国際的に品薄状態が続いており、すでにリン鉱石、窒素、カリウムは、ここ数年で2〜5倍も価格が上昇している。今後、さらに入手困難になれば、中国や米国以外の国も自国の農業のために禁輸措置に動く可能性もある。そうなれば、日本の農業は窮地に立たされるのである。
(2008年6月11日ダイヤモンド・オンラインから)
やや古いデータであるが、農産物の肥料自給率を調べて見ると、肥料の流通・需要と供給は以下である。
生産量 輸入量 内需量 輸入比率
窒素質肥料 495トン 191 487
リン酸質肥料 216 347 583 60%
カリ質肥料 15 310 382 97%
合計 726 848 1452
補足するまでもないが、リン酸質肥料60%、カリ質肥料に至っては97%輸入に依存してきたのである。肥料の3大要素といえばリン、窒素、カリウム。この3つがなければ日本の農業は成立しない。にもかかわらず、日本はリン鉱石を戦略物資(備蓄をしなかった)とせず、全量を通常の輸入に頼っており、その多くを中国に依存してきたのである。その中国が実質的な輸出禁止ではどうにもならない。日本に「平和ボケ」という言葉があるが、「国産の野菜が作れなくなる」とうリスクを抱えているのである。
肥料1.5〜2倍に値上げへ 全農が最終調整
2008年6月19日3時4分朝日
肥料の自給率
http://blog.new-agriculture.net/blog/2007/02/000193.html
店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止
2008年6月11日ダイヤモンド・オンライン
米国・肥料の高騰が作付に影響する(ミシシッピ州立大学)
http://www.tmr.or.jp/headline/1199979515.html
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肥料1.5〜2倍に値上げへ 全農が最終調整
2008年6月19日3時4分朝日
化学肥料の約6割のシェアを持つ全国農業協同組合連合会(JA全農)が、主要な肥料の販売価格を7月から現行の1.5〜2倍程度に値上げする方向で最終調整していることがわかった。原料のリンや窒素などの価格高騰が理由。今後、農産物の価格にも影響する可能性がある。
全農は原則的に毎年7月に肥料の価格を改定している。値上げは今回で5年連続。73年の第1次石油危機時に品目によって30〜40%値上げしたが、今回はそれを上回る過去最大の上げ幅になる。農林水産省によると、生産費に占める肥料の割合は約1割で、値上げは農家にとって大きな負担となる。
全農は近く値上げ幅を発表する。ただ毎回、肥料の価格そのものは公表していない。農水省の資料などによると、様々な肥料を混ぜ合わせた「高度化成」という主要な複合肥料の場合、価格は20キロあたり2100円程度(06年)。倍になると4千円を超える。
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06月21日(土)
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