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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 巨大な利益を上げる穀物メジャー
 5月2日北朝鮮の穀物不足量は166万トンに達すると書いた。見方によってはこの166トンは可愛い数字なのである。日本の小麦の輸入量約540トンである。平成16年の小麦の国内消費量は626万トンで国内収穫量は僅か86万トンである。お隣の中国は、小麦の世界bPの輸入大国で800万トン輸入する

 小麦の国際価額は2倍以上に上昇している。公式な報道はないが、穀物メジャーが巨大な戦略的な利益を上げている論を待たない。

以下から穀物メジャーの恐怖の戦略を引用しよう。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=100489

 穀物メジャーと通称される、数社の企業が世界の穀物貿易の70〜80%を握っている。各社のルーツは欧米各国だが、本社はすべてアメリカにある。

■戦略
 穀物メジャーは、世界規模のネットワークを利用して各国の情報収集活動を行っており、その能力はCIA以上ともいわれている。

 国際市場支配の戦略は以下のようなものが挙げられる。

・貿易量のシェアを握ることで、価格統制を図り、利益を得る。流通拠点を独占し、生産者側もコントロールする。

・WTOなどの国際機関に市場自由化政策を推進させ、食糧自給を崩壊、各国の市場に食い込む。

・貧困国には、安価な穀物を「支援」の名の元に大量供給し、現地の農産業を  破壊し、食糧輸入国へ転落させる。・・・・引用終わり。

最大のポイントは「安価な穀物を「支援」の名の元に大量供給し、現地の農産業を破壊し、食糧輸入国へ転落させる」日本はこのメジャー戦略にはまった典型だろう。小麦の輸入は、アメリカ310万トン、カナダ124万トン、オーストラリア111万トンとなっている。これは産地を示すだけで、大半は穀物メジャーを通しての輸入なのだ。

日本人は2000年来米即ち玄米を食べて生きてきたのである。なぜ「日本人はなぜパンを食べるのか」をエンピツに引用しました。これだけ穀物問題が広がっているのに、大豆(500万トン)・小麦〔540万トン〕・トウモロコシ(1600万トン)の輸入に何の危機感を持たない人は、どこかピントがずれていると思う。

農水省、小麦確保狙いカナダ・豪と「密約」復活
2008年05月02日09時22分
日本人はなぜパンを食べるのか〔エンピツに収録〕
http://www.enpitu.ne.jp/usr2/22831/diary.html
パンの生産量
http://www.pankougyokai.or.jp/production/images_production/data5.pdf



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農水省、小麦確保狙いカナダ・豪と「密約」復活
2008年05月02日朝日
 食糧価格の高騰が深刻になる中、農林水産省が小麦の主要輸出国の豪州・カナダと輸出入量について「密約」を結んでいたことがわかった。小麦確保が重要な課題となったため日本側が持ちかけ、両国と00年度まで結んでいた「密約」を7年ぶりに復活させた。
 豪州・カナダは小麦の輸出を政府が管理、貿易業務をそれぞれ民間企業1社に独占的に委託している。日本はほぼ全量を政府が輸入している。
 小麦価格が急騰していた昨年12月、農水省の食糧貿易課長と両国の2社の幹部それぞれが、今後1年間の小麦取引量について保証しあう約束を東京都内で結んだ。価格については世界的な市場価格に基づいて算出することになっており、触れていない。
 関係者によると、豪州は干ばつで小麦生産量が激減していたため、文書は作らず口頭での「約束」にした。カナダとは同じ「覚書」を2枚作り、所持し合うことにした。
 両国と農水省の間には、73年の第1次石油危機後から00年度まで「密約」を結ぶ慣習があった。しかし日本は財政難で少しでも安いところから調達する必要性が高まったことなどから、慣習は解消されていた。
 今年も「密約」を結ぶかどうかは「今年の相場をみてみないとわからない」(農水省幹部)。「密約」を結ぶと量は確保できるが、相場が落ち着いた時は足かせになり、安いところから調達できなくなる恐れがある。
 

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05月04日(日)
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