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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 硫化水素自殺全国に波及

 硫化水素自殺が全国に波及している。この有害情報も仕掛け人がいたのだ。
硫化水素を使った自殺が目につき出したのは1年ほど前からで、インターネットの自殺サイトで「簡単で確実に死ねる」として生成法が紹介されているため、最近は若者を中心に流行のように広がっている。

 警察庁は30日、硫化水素の発生方法を説明したインターネットの書き込みを、傷害致死事件などを誘発する「有害情報」に指定し、全国の警察本部などに通達した。民間のネット関連団体などを通じ、プロバイダーやサイトの管理者に削除を求めていくという。このような有害情報を規制する法律はまだ出来ていないようだ。

 どうしてこれだけの人が自殺するのだろう。世相を直視する意味でここ1週間余りの報道から一部を引用したい。

1、29日午後3時20分ごろ、宮崎県延岡市萩町のマンションの女子大学生(22)方で、浴室ドアに「硫化水素発生中。絶対に開けないでください」と書かれた張り紙を管理人らが見つけ110番したが、女子学生はすでに死亡していた。

2、高松市藤塚町2丁目のマンション3階にある一室の玄関の壁に「硫化水素発生中」と書かれた張り紙があると110番通報があった。消防隊員らが調べたところ、内側から粘着テープで目張りされたトイレの中に、入浴剤と洗剤を混ぜた液体が入ったバケツがあり、そばで住人の男子大学生(20)が死亡していた

3、29日午前9時15分ごろ、大阪府寝屋川市萱島信和町のマンション(6階建て)で、女性から「異臭がする」と110番通報があった。寝屋川署員と枚方寝屋川消防組合の救助隊員が2階の室内を確認したところ、浴室内で倒れている男性を見つけた。男性は約1時間15分後、搬送先の病院で死亡が確認された

4、高知県香南市の市営住宅で23日に自殺した中学3年の女子生徒(14)は、硫化水素による自殺方法を「テレビで見て知った」と書き残していた。県警香南署によると、生徒の自宅にはパソコンなどの機器はなく、ニュースなどから知識を得たとみられるという。

4月末現在で47人が自殺している。
 
硫化水素(H2S)の怖さを確認しておきたい。
1、硫化水素(H2S)は無色で、腐った卵のようなにおいのするガス。
2、毒性は強く、800ppm以上の濃度のガスを吸入すると即死する。
4、においを感じたら、現場に近づいてはいけない。
5、硫化水素は、脳が酸素を利用するために必要な酵素の働きを阻害し、酸欠と同様の状態に陥り死に至る。
6、硫化水素のにおいは刺激が少ないため我慢しやすく、脱出などが遅れがちになる。
7、100ppmを超える濃度で30分を過ごすと、自力で脱出できない状況になる。


硫化水素自殺 発生方法、ネット記述は有害情報 警察庁、削除要請へ  
2008年5月1日 産経新聞
宮崎・高松・大阪 硫化水素自殺、全国で
2008年04月29日20時48分
流化水素自殺:「腐敗臭の煙」悲劇(1)47人死亡 巻き添えも急増
                     2008年4月26日毎日新聞
硫化水素自殺:「腐敗臭の煙」悲劇(2) サイン気付いて
                     2008年4月26日毎日新聞
硫化水素自殺:「腐敗臭の煙」悲劇(3) 発生源、近付かないで−−無色の有毒ガス、階下に影響も           2008年4月26日毎日新聞
社説:硫化水素自殺 死を誘発するサイトの罪深さ
毎日新聞 2008年4月25日 
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硫化水素自殺 発生方法、ネット記述は有害情報 警察庁、削除要請へ  
2008年5月1日 産経新聞
硫化水素自殺が全国で相次いでいることを受け、警察庁は30日、硫化水素の発生方法を説明したインターネットの書き込みを、傷害致死事件などを誘発する「有害情報」に指定し、全国の警察本部などに通達した。警察が同種情報を把握した場合、民間のネット関連団体などを通じ、プロバイダーやサイトの管理者に削除を求めていく。

 硫化水素自殺の多くはネットに書き込まれた発生方法を参考にしており、警察庁は周囲の人々が巻き込まれ、傷害や傷害致死事件になるケースを誘引すると判断した。


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05月03日(土)
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