ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 宙に浮く年金は2025万件も
年金記録の照合作業なのに、かえって不信が増幅する結果となるようだ。社会保険庁は5000万件の宙に浮いた年金記録の照合作業を進めてきたが、特定困難な記録が全体の4割、2025万件になることを明らかにした。
ずさんな記録管理を続けてきたツケがこのありさまだ。迷子記録が予想をはるかに超える数字に驚く。今回の年金記録で官僚組織に対する不信は実に深刻だ。これだけの問題が起こっているのに、責任者が誰も法的な処分を受けないのだから「お役人さま天国」と言わねばならない。
社説:宙に浮く年金 不信解消の道がまた遠のく
毎日新聞 2008年3月15日
「訂正必要なし」と返答の8割、実は「必要あり」 ねんきん特別便
2008.3.3 産経新聞
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社説:宙に浮く年金 不信解消の道がまた遠のく
毎日新聞 2008年3月15日
どこまで続くぬかるみぞ、といった暗たんたる思いになる。年金不信をぬぐうために行った持ち主のわからない記録の照合作業なのに、かえって不信が増幅する結果となった。不信は年金にとどまらず、その場しのぎで言い逃れする政治にも向かう。
社会保険庁は5000万件の宙に浮いた年金記録の照合作業を進めてきたが、特定困難な記録が全体の4割、2025万件になることを明らかにした。
ずさんな記録管理を続けてきたツケがこのありさまだ。迷子記録全部の持ち主が判明できるとは考えなかったが、予想をはるかに超える未統合に改めて驚く。
昨年12月公表された持ち主不明の記録は1975万件だった。社保庁は、生年月日がずれても同一人と判定できるソフトを開発し、2次照合を進めた。3カ月間で新たに260万件の持ち主がわかったという。
その一方で、12月時点で氏名の欠落していた記録も別に470万件あった。当初社保庁は「氏名が復元できたら持ち主にたどり着ける」と軽く考えていたが、実際はほとんど記録の氏名が判明したのに持ち主までたどり着けなかった。その結果、差し引き50万件の不明記録増だ。
08年3月照合完了という政府公約について、舛添要一厚生労働相は「約束を守った」と胸を張る。釈然としない。昨年夏の参院選で、当時の安倍晋三首相は「最後の一人まで記録をチェック、年金を支払う。そのため政府は3月までに突き合わせを行う」と約束した。
年金記録問題が3月にメドが立つと期待を寄せた人は多い。しかし、政府は「一通りの作業を約束通り終えた」という認識のようで、ギャップは大きい。
照合作業とは、あくまでも手段に過ぎない。年金記録問題の目的は、まじめに保険料を払っていたのに年金を受け取れない人を救済することにある。「やってみたが、やはりダメでした」としか感じられない態度では、制度への信頼など得られるはずがない。
照合作業は長期化が避けられない様相だ。政府は今後(1)住民基本台帳ネットワークシステムとの照合(2)手書きの記録台帳との突き合わせ−−などで持ち主探しを進める。だが展望が開けているわけでない。暗礁に乗り上げたら、インターネットなどで不明年金番号を公示し「あなたのではないですか」と呼びかけることも考えている。
エンドレスの作業に国民があきらめてくれるのを待っているのなら、もってのほかだ。政府が行うべきはまずメリハリをつけた行程表を示すことだ。混乱の極みを招いた責任者の処分もうやむやのままである。国民は公的年金制度が果たして持続可能なものかどうかに疑いを抱いている。国民が制度を相手にしなくなったら、年金は元も子もなくなる。
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「訂正必要なし」と返答の8割、実は「必要あり」 ねんきん特別便
2008.3.3 産経新聞
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03月18日(火)
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