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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越沖地震の記録 (2)(3)(4)(5)(6)
中越沖地震の記録 (2)

中越にまた大地震 3年前の教訓生かそう(日報社説)

 震度6強の強烈な地震がまた県内を襲った。震源地は柏崎沖で、被害地域は二〇〇四年十月の中越地震の被災地と重なる。度重なる大地震に現地の恐怖と不安はいかばかりか。余震に十分注意し、身の安全を図ってほしい。
 柏崎市などで七人が亡くなったのをはじめ、三百棟以上が全壊するなど甚大な被害が出ている。電気、ガス、水道のライフラインは寸断されたままだ。被災地とを結ぶ道路網も各地で途切れている。国、県の総力を挙げた救援活動が求められる。
 けが人は八百人以上に達している。重傷者もいる。病院の連携に万全を期し、治療や救助を進めてもらいたい。

◆避難所の整備急ごう

 政府は官邸に対策室を設けた。県や柏崎市は災害対策本部を設置し、救援に当たっている。急がなければならないのは、避難所の整備である。柏崎市を中心に百カ所以上が開設され、約一万一千人が避難している。
 しかし、水やトイレなどが足りないと悲鳴が上がっている。夏のこの時期、飲料水の不足は脱水症状など重大な健康被害を招く恐れがある。早急な対応が必要だ。
 蒸し暑さも大敵だ。学校の体育館は空調設備がない。避難している人はお年寄りが多い。避難所で病気になるような事態は避けなければならない。大型扇風機の設置が急がれる。
 地震は十六日午前十時十三分、柏崎沖で起きた。柏崎市、刈羽村、長岡市で震度6強を記録した。震源の深さは一七キロほどと浅く、マグニチュード(M)は中越地震と同規模の6・8と推定される。
 午後三時半すぎには震度6弱の大きな余震が起きた。その後も震度3前後の余震が続いている。気象庁は、今後一週間ほどは震度5弱から震度6弱クラスの強い余震が起きる可能性があると警告している。

◆まずライフラインだ

 二回の強い揺れで、地盤や建物が不安定になっている恐れがある。棚などからの落下物にも要注意だ。
 ライフラインは各所で寸断された。停電は柏崎市を中心に長岡市、三条市などにも及んだ。柏崎市では一時、三万五千世帯が停電した。ガス漏れや断水もあちこちで起きている。
 地元自治体や電力・ガス会社はライフラインの復旧に全力を挙げてほしい。電気、ガス、水道が不通のままでは、被災者の不安は高まる一方だ。
 泉田裕彦知事は自衛隊に災害派遣を要請した。上越市の自衛隊高田駐屯地から直ちに救援隊が入った。各県の緊急消防援助隊、広域緊急援助隊もいち早く駆けつけ、救助活動に当たった。政府の対応を含め即応態勢が整備されてきたのは心強い。
 亡くなった人は倒壊した家屋の下敷きになったケースが多い。お年寄りが目立つのも気に掛かる。古い木造住宅で暮らす老人世帯が、地震の際に最も危険度が高いということをあらためて証明してしまった。
 中越地震では、狭いマイカーでの車中泊を余儀なくされた人が多かった。体を動かせず、手足を伸ばすこともできない。血行障害を起こす「エコノミークラス症候群」で亡くなる災害弱者が相次いだ。同じ悲劇を繰り返してはならない。避難所を活用してほしい。
 迅速な復旧の鍵を握るのは、ずたずたになった道路網の回復だ。高速道路や国・県道など幹線道路でも路面にひびが入り、段差ができた。
 通行止めが長期にわたれば救援活動も思うに任せない。応急措置を急ぐ必要がある。
 梅雨末期は県内に大雨が降る時季だ。地盤が緩んでいるところに豪雨が襲えば、土砂崩れや地滑りの危険性が増す。危険個所の点検をこまめに行う必要があろう。急斜面や崖(がけ)の近くにある家屋などは、特に警戒を要する。[新潟日報7月17日(火)]

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