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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■食料給率目標の45%断念 農水省
 世界の食糧生産が限界に近づいて来ている。このような背景の中で日本の自給率が上昇しないのは問題なのである。日本の食料自給率は60年度には79%だったが、その後は年々低下。98年度から03年度までは6年連続で40%を記録している。政府は00年3月に食料・農業・農村基本計画を策定した際、「カロリーベースで5割以上を基本目標とした。そして10年度45%を具体的な目標に設定した.」(9月16日・毎日から)しかし、民の食生活の西洋化が進む中で、今後もコメ消費が急激に拡大する可能性が低く目標達成は、国困難」と結論づけた。 
 具体的には「2010年度に45 %に到達」と掲げていた食料自給率の政府目標の達成を断念したものだ。食料自給率が高まる鍵はコメ消費量の増加にかかっているのだが、小麦・肉などの輸入食材の増加で食料自給率が向上しないのだ。やや短絡的な論を展開するが、これ以上日本の食生活が西洋風のパン、肉、牛乳にウエーとが高まっていけば日本人の肥満の割合が激増すると思う。健康という視点からすれば、ごはんを中心として日本食がもっともヘルシーなのである。
 レスター・ブラウンのリポートから世界の食料生産の現状の一部を引用すると次の通りである。
「高騰する世界の食品価格長年の環境軽視で主要国の収穫量減少で世界の穀物の備蓄量は59日分にまで落ち込むと見られており、これは過去30年で最低の水準である。備蓄量がこの水準まで下がるのは1972〜74年にまで遡る。・・・世界の穀物収穫量は1950年から1996年にかけて約3倍に増えたが、その後は頭打ち状態だ。ここ4年間というもの、世界の穀物生産量は毎年消費量を下回り、必然的に備蓄が取り崩されている。この間、砂漠化の進行、地下水位の低下、作物を枯らしてしまうほどの高温、その他さまざまな環境の変化により、農業における技術の進歩や追加投資といったプラス要因はほぼ帳消しになっている・・・」(Enviro-News from Junko Edahiro:1008:2004・7・29から)
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癒しの森 399                            2004年9月17日
          アテネ・パラリンピック開幕
  
 明朝パラリンピックが開幕する。4年前の感動が未だに心の隅で残っている。記憶に残っているトップは、シドニー大会で金メダル6個を獲得した成田真由美選手(当時30歳)だろう。今回はどのような活躍をして、どんなドラマでわれわれに語りかけてくれるだろうか。成田選手は「13歳のとき、脊髄(せきずい)炎で両足の自由を失い、2年前には持病の心臓病も悪化。薬の副作用で体重が20キロ増えた。4か月入院した。骨折もあった。結婚し、仕事と主婦業をこなしながら、世界の舞台に戻ってきた」のだ。成田選手に心臓病の持病があるとは知らなかった。このような半デイを抱えて、どのような活躍をするのだろう。

 4年前の女子車椅子マラソンの中畑和選手(31・銀メタル)土田和歌子選手(25・銅メダル)のことは、記憶に鮮明に残っている。特に中畑和選手は交通事故による脊髄損傷というハンデイを乗り越えて、アトランタとシドニーで銀メダルに輝いたのだ。なぜ4年前のことをこんなに覚えているか、その理由は明快なのだ。この二人が美人の上に、あまりにも明るく輝いていたからである。今回のパラリンピックに出場するのかどうかの資料は手元にないが、土田和歌子選手は出場するのだろう。
  ・ハンデイを 抱えながらも 目標を 高く掲げる 人に讃歌を
     
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09月17日(金)
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