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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■脳梗塞の良薬はない  (3号に引用)           
 歌手の西条秀樹(48歳)が6月21日、脳梗塞で都内の病院に入院した。入院時はろれつが回らず、特にラ行とカ行が話せなかったという。7月15日から仕事に復帰するというが、どの程度回復したのだろう。(余録で補足)

 7月12日、厚生労働省の研究班は、日本で唯一の承認薬(血栓溶解剤)であるウロキナーゼについて「治療を進めるだけの根拠が明確でない」(毎日から)との指摘を行った。これには驚いた。この薬を使って意味がないならば、日本で脳梗塞を治療する薬はないのだ。なんとも心細い話であるが、これが現実なのだ。

 研究班は「ウロキナーゼについての臨床試験データを検討したところ、承認時の有効性の評価が、患者の自覚症状や医師の主観に基づくなど客観性が乏しく、信頼性の高い試験はほとんどなかった」と指摘しているからショックな話だ。加えて、「安易に使われ、副作用で出血死が起きている」との指摘も以前からあったという。

 研究班は、血栓溶解剤として欧米で使われて、国内では未承認の新薬「tPA」について「有効性が期待される」としている。これほど問題点が明確になっているのであるから、早い対応が求められる。年間8万人の脳梗塞死は、有効な薬がないまま死亡しているのだ。

07月18日(金)
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