ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[258138hit]

■イラク攻撃・イラクの自爆攻撃命令 
 4月1日以降の米英の空爆、侵攻は凄まじく8日にはバクダットの大統領宮殿を占拠するに至っている。この間に報道された見出しのほんの一部を書き出してみると「2日・バクダット師団壊滅」「3日・米英軍、バクダットの国際空港に到達」「4日・制圧した国際空港に空てい師団増派」「5日・米軍バクダット市内に侵攻」「6日・米軍、バクダット包囲網をほぼ完成」「7日、米軍バクダットの軍用空港も制圧」などである。

 この間のイラクの抵抗といえば、数千人で自爆攻撃をするぞという脅しだけであった。イラクのラマダン副大統領は「国を守るためにあらゆる手段を使う。自爆攻撃は5000人を殺害できる」といい、イラク軍スポークスマンは「4000人を超えるアラブ人が義友軍としてバクダット入りし、殉教者になる覚悟でいる」と自爆攻撃が行われると予告していた。

 知らないことは悲しいことだ。米軍の偵察能力が千人を超える集団を見逃すはずがない。米中央軍は6日「イラク軍が外国人戦闘員にテロ攻撃の訓練をするキャンプを攻撃、壊滅させた」と発表している。

 イラクの民兵組織では「爆弾を積んだバイクに乗り、米英軍に自爆攻撃を仕掛けるよう命令された」という。その一方で「自爆を命じられたものの『死にたくない』と米英軍に投降する例」があるという。ここまでは、普通の感覚で理解できる。

 自爆を命令された民兵が拒否すると「殺害する構え」(3月31日・読売から)だというから驚く。バラスでは、自爆攻撃を決行するか、それが嫌なら射殺される道を選ぶよう強要されたという証言が伝えられている。フセイン独裁の恐怖政治が末端まで浸透していたのだ。しかし、こんなことでは、民衆の心はとっくにフセインから離れていると思う。

 私の言葉は民兵の若者には届かない、しかし、書き留めて置こう。「ともかく、生き残るのだ。フセインの命運は、風の前のともし火だ。フセインの一族、これにつながる指導者、バース党の落日の時がきた!武器を捨て、投降して生き残るのだ!」ともかく、自爆攻撃せよ!拒否するなら射殺するぞ!これほど残忍な恐怖命令が組織の末端で展開されていたのだ。

 地球上二人しかいない完全な独裁者の一人がフセイン大統領だ。この人が倒れると、今までの恐怖政治、拷問、粛清、クルト人の虐殺など、24年間の地獄絵巻が次々と明らかになっていくだろう。

04月08日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る