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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 動揺の震源地米国 円相場は一時、1ドル=98円台。
 家庭が直ちにキャッシュを手に入れられるわけではありません。

 ブッシュ大統領は効果に絶大なる自信を見せていた
 と言いますが、経済学者が言う、急激な「recession(後退)」
 に突入してしまった米国の景気動向を考えると、
 5月では間に合わないのです。

 2月〜3月になって急激にお金が入ってこないで
 困っているというのに、5月まで待つとなると、
 この3ヶ月間はどうしのげばいいのでしょうか?

 私には、致命的な3ヶ月になってしまうと思えます。


●FRBの金利政策も、景気対策には全く効果を発揮していない

 米国の景気対策が全く機能していないという点について、
 別の観点から考察した面白い記事をビジネスウィーク誌の
 コラムの中で発見しました。

 この記事によると、景気対策のため、FRBがフェデラル金利を
 下げているけれども、全く効果が出てないという指摘です。

 なぜなら、確かにフェデラル金利は下がっていますが、
 例えば、「トリプルBのコーポレート債」や
 「30年のモーゲージ債」などの金利を見てみると、
 これらの金利は一向に下がっていないからです。

 つまり、今一番お金に困っていて、金利を下げてもらいたい
 と思っている人が借りているローンの金利や
 相対的に信用リスクが高い企業が発行する債券の利率は
 下がっていないのです。

 FRBのフェデラル金利は、いわゆる優良企業に貸し出している
 金利です。この金利が下がれば、GEやIBMなどは感謝したい
 ところでしょうが、これは当初の目的とは全く異なります。

 銀行は自分だけは低金利の恩恵を受けつつも、
 結局リスクが高いと判断されるところには貸さない、
 あるいは金利は高く設定したまま貸し出す
 という方法をとっているのでしょう。

 景気対策の本来の狙いとしてお金が流れるべきところには、
 全く行き渡っていないという状況になっています。

 この指摘は、的確で重要な指摘だと思います。
 結局、このような本質的な部分を外してしまっている
 というのが、ブッシュ大統領の限界なのかも知れません。

 先日のブッシュ大統領の演説では、
 焦りと悲壮感さえ伺えましたが、それもそのはずで、
 ブッシュ政権発足以降のダウ平均株価の推移を見ると 
 納得します。

 ブッシュ大統領としては、9.11事件以降低迷してきた株価を、
 03年から07年にかけてずっと上昇させてきた
 という自負があったのでしょうが、

 ここに来て急激な下落を見せて、結局、
 8年前の大統領就任時と変わらない水準に近づいてきました。

※「ブッシュ政権発足以降のダウ平均株価推移」チャートを見る
→ http://vil.forcast.jp/c/aisNaa6r4qdeijac

 こうなってくると、一体、この8年間は何だったのか?
 と問いたくなる気持ちかも知れません。

 さすがのブッシュ大統領も打つ手がなく、
 演説ではその顔に自信の無さが表れていました。


                      以上

03月15日(土)
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