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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 孤独死
このような亡くなり方は、特に都市部などの地域コミュニティが希薄な地域が多いとされ、また震災などによって地域コミュニティが分断されている場合にも発生しやすい。当然、過疎地域等では民家が疎らであるため、隣家が気付き難い部分もある。なお生活様式では、以下のような特徴が挙げられる。
高齢者(特に後期高齢者)
独身男性(配偶者との死別を含む)
親族が近くに住んでいない
定年退職または失職により職業を持たない
慢性疾患を持つ
アパートなどの賃貸住宅(隣家に無関心)
これらでは、子供夫婦の家庭も核家族向けの賃貸住宅で、身を寄せると子供や孫の生活に迷惑が掛かるとして、遠慮して独居を選ぶ人も増えており、上に挙げたような状況に陥る人も少なくない事から、潜在的な孤独死予備群は年々増加の一途を辿っていると考えられている。
性別に関しては、阪神・淡路大震災以降に被災者内に見られた孤独死事例や、または随所で行われているその他の集計に於いて、男性は女性の2倍以上の高率で孤独死し易い傾向が見られる。これは女性は日常的な近所付き合いなどが在る率が高い事が関係していると考えられ、男性は職場でこそ人間関係を持っていたが、地域コミュニティに馴染むのが下手で、周囲に異常が発見されにくく、手遅れとなりやすいとされる。(下記予防参照)
[編集] 死因
これらでは心筋梗塞(循環器障害)や脳溢血(脳疾患)などといった、急性の疾病発作などが直接の原因に挙げられるが、肺炎により日常生活が困難になって餓死するケースや、肝硬変で意識不明に陥り、そのまま亡くなるケースも報じられている。
また、家の中で転倒して骨折して電話で助けを呼べずに衰弱死するケースもあり、高齢者が多いながらも体力のある青年層や中年層でも、また成人病罹患者によらずとも、高齢者以外が何等かの原因で助けが呼べずに衰弱して死亡するケースも見られる。特に近年の日本では、慢性的な不景気から生活に困窮して、そのまま亡くなるという事態の発生も懸念される。
[編集] 災害と孤独死
先に挙げた阪神・淡路大震災に於いては、震災から10年の間に仮設住宅と復興住宅生活者を合わせ560名以上が孤独死と見られる亡くなり方をしている。この中には冬季の仮設住宅にて体を冷やして肺炎によって衰弱したケースが多く、また生活が破壊された事などに関連してアルコール依存に陥って体調を崩し、その体調不良も加わって孤独死を起こしやすい傾向も見られる。
[編集] アルコール依存と孤独死
飲酒によって孤独感や虚無感を紛らわせようとして、慢性アルコール中毒により肝硬変を患った結果、発作による意識混濁で助けを呼べずに死亡するケースも少なからず報告されている。これらでは孤独から飲酒などにより健康を害し易いという悪循環も危惧される。
[編集] 予防
これらでは、当人が積極的に親族に連絡を取り合ったり、町内自治会や趣味の同好会といった地域コミュニティに参加する事が勧められているが、その一方で訪問介護(ホームヘルパー)や地域ボランティア団体による訪問サービスといった介護制度の利用が勧められる。
過去にも、定期的に訪問していたヘルパーが「いくら呼んでも出ないのに家の電気はつきっぱなし」などといった異常に気付いて通報、辛くも救助された事例もある。この他、新聞配達や食料品・日用品・給食宅配などといった宅配サービス提供者の従業員が異常に気付いて知らせたケースもある。
近年では都市部に拠らず地方町村でも、高齢化により従来からある地域コミュニティ分断により、孤独死の発生が懸念されるため、地方自治体が高齢者宅をコンピュータネットワークで結んで、在宅健康診断等のサービスを提供するなどして、予防に努める所も出てきている。
特にパソコンを扱えない高齢者でも、水道やガス・携帯電話のめざまし時計の利用状況といった生活情報を送信する事で安否を確認するシステムの導入も始まっており、電気ポットの利用頻度(高齢者は食後に茶や薬を飲むための白湯を出すため、毎日ポットを利用する)を送信するシステムも提供されている。
象印マホービンによる安否確認機能付き湯沸しポット

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01月15日(火)
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