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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越沖地震の記録 (39)
(2007年8月17日20時40分 読売新聞)



9、刈羽 住宅半壊以上44.3% 柏崎の4倍弱  新潟日報
中越沖地震で半壊以上の被害を受けた住宅の割合が刈羽村で44・3%に上り、柏崎市(10・8%)の4倍以上に達していたことが16日、同市などが行った住宅被害調査で分かった。同市の行政区ごとの被害状況と比べても刈羽村が突出しており、中越地震に続いて大きな被害を受けた同村の住民からは「地盤が悪いから仕方ない」とあきらめの声も漏れている。

 同村は中越沖地震後、村内の全住宅1324棟の被害を外観と屋内から調査。全体の12・2%に当たる162棟を「全壊」、131棟(9・9%)を「大規模半壊」、294棟(22・2%)を「半壊」と判定した。赤田町方、大塚、枯木の3集落では住宅半壊以上が7割に達し、村全体の住宅被害額は120億円を超えた。

 同村は2004年の中越地震で約59億円の住宅被害が発生したほか、今年3月の能登半島地震では震度5弱を観測、震源に近い糸魚川市や上越市の震度4を上回った。同村総務課は度重なる地震被害の背景を「植物が腐ってたい積した層が広がり、地盤が軟弱なことも一因」と説明する。

 同村刈羽の無職、山本健二さん(71)は「村はどこも昔は湿地帯。地盤がいい所なんてないよ」とやりきれない表情。自宅が傾いた同村十日市の会社員、高桑儀実さん(57)も「自分の家の地盤は、まだましだと思っていたが…」と途方に暮れる。

 一方、柏崎市は既に市内ほぼ全域の住宅2万8589棟の外観調査を終え、全壊は789棟(2・8%)、大規模半壊は318棟(1・1%)、半壊は1976棟(6・9%)だった。

 地区別にみると、刈羽村に近い同市北東部の中通、西山町、北鯖石の3地区で半壊以上が20%台だったが、同市南西部の上条・黒姫地区では1%未満だった。

 柏崎市と刈羽村は17日から、住宅被害調査に基づき保育料の減免などに必要な「り災証明書」を発行。同市は結果に納得できない人を対象に18日から家屋内の2次調査を行う。

中越沖地震で大きく崩れ、ブルーシートが張られた家や土蔵が並ぶ集落、刈羽村全体では半壊以上の住宅被害が4割を超えた=16日午後4時半すぎ、同村刈羽

2007年08月17日



10、地震から1カ月 柏崎1000人仮設へ   新潟日報
 中越沖地震発生から16日で1カ月。被害が大きい柏崎市や出雲崎町、刈羽村でも仮設住宅への入居が始まった。一方で仮設に入れず借家住まいを選んだ人や、地盤が崩れて我が家の再建に手を付けられない人もいる。家族の団らんが1日も早く戻ることが被災者共通の願いであり、今後の大きな課題になっている。
 柏崎市西山町別山の避難所で生活する介護職員小玉美代子さん(37)は「夜仕事から帰ると、消灯までに急いでご飯を食べてお風呂に入る。子どもとゆっくり向き合う時間はない」と漏らす。
 自宅は一部損壊。長岡市で仮住まいを続ける夫と離れ、「この土地を離れたくない」という子ども2人と柏崎市に残った。仮設住宅には入れず、自宅近くに家を借り、今月中に引っ越す予定だ。美代子さんは「家族がそろったらみんなでご飯を食べようね」と長女に話し掛けた。
 同市西山町中央台で夫と暮らす山田久恵さん(65)は、傾いた家の下に何本も走る亀裂を指さした。22年前、当時の西山町が造成した団地の土地を買い自宅を構えた。亀裂は広がり、家屋の傾きは増している。倒壊の恐れがある家屋は団地の45棟のうち11棟に上る。
 夫の義行さん(72)は行政に団地全体の斜面にあるコンクリートの壁を早急に直してほしいと訴えているが、「時間がたつほど、団地での生活をあきらめる人が増えそうだ」と語る。
 自宅が地震で倒壊し、両足が不自由な夫(88)と柏崎小学校の福祉避難所に身を寄せる同市の女性(82)は「夫は物忘れがひどくなり、私も避難所生活で足腰が弱くなった」と肩を落とす。手すりなしでは歩けない夫のトイレや風呂の介助を1人でこなしており、今後の介護生活に強い不安を抱いていた。
2007年08月17日

08月19日(日)
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