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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 金賢姫元工作員(47)と耕一郎さん(32)の面談
田口さんは78年ごろに北朝鮮に拉致された。金元死刑囚は北朝鮮で約2年間、李恩恵と名乗る日本人から日本語教育を受けたと供述しており、警察庁は李恩恵が田口さんだと断定している。
金元死刑囚は面談で「希望をもって」と田口さんの家族を励ました。新事実は乏しかったようだが、田口さんの北朝鮮での生活状況を知る貴重な面談となったはずだ。
面談は双方の当事者が希望し、これを後押しする日韓両政府の調整で実現した。韓国で保守系の李明博政権が誕生したことが大きく、北朝鮮との融和路線を重視した盧武鉉前政権下では難しかっただろう。
北朝鮮は昨年8月の日朝協議で日本人拉致被害者の再調査を約束したが、現実には全く進んでいない。日本と同様、韓国でも北朝鮮に拉致された被害者が数多くいる。今回の面談実現をきっかけに、拉致問題の早期解決に向けた日韓連携をさらに強めていってもらいたい。
拉致問題だけではない。北朝鮮の「核」「ミサイル」への共同対処も重要である。北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議は、核施設の検証体制を巡る対立が続いたままだ。
緊急なのはミサイル発射への対応だ。北朝鮮では今年1月末ごろから日本海側の舞水端里にあるミサイル発射場で、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備とみられる兆候が観測されている。
北朝鮮は「実験通信衛星」の発射を示唆し、宇宙の平和利用のための人工衛星打ち上げを主張するが、言い訳にすぎない。米本土に到達可能なミサイル発射で緊張をあおり、米オバマ新政権との交渉を有利に進めようという意図は明白である。
日米韓は連携して北朝鮮包囲網を強め、ミサイル発射を阻止する必要がある。すでに国連安全保障理事会を通じた制裁強化案やミサイルへの迎撃論も浮上している。日米韓を軸に関係国が足並みをそろえ、様々な外交努力や警告を通じて、北朝鮮の自制を促していくべきだ。
03月13日(金)
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