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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 過去の常識が通用しない
 MSはこの日の電話会見で、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)らが「提案は株主にとって魅力的なものだ。消費者や広告主、コンテンツ(情報の中身)制作者に、大きな利益をもたらす」と述べた。
 MSは1月31日付でヤフーの経営陣に送った買収提案の文書で、買収によって、研究開発費やコスト削減などによる相乗効果が見込めるとして、両社の「連合」の意義を強調。買収効果を約10億ドルと試算する。
 会見では、買収の「仮想敵」と見られるグーグルについて、「検索サイトで、独占状態にある」と指摘。買収により利用者の選択肢を増やすとも説明した。
 「世界のすべての情報を検索可能にするのが使命」と豪語するグーグルを、MSは「卓越したライバル」(ビル・ゲイツ会長)と強く意識してきた。MSは、ネット広告の市場規模が07年の約400億ドルから10年には約800億ドルに倍増すると予想。新たな収益源にしようと、昨年、ネット広告会社アクアンティブを創業以来最大級の60億ドルで買収するなどの手を打ってきた。が、07年10〜12月期決算はネット部門は増収となったものの、営業損益は2億ドルの赤字で不振は隠せない。
 「ネット事業のパイオニア」(MS)のヤフーの低迷はさらに激しい。減益が続き、リストラを打ち出したものの、市場では各社との提携のうわさがつきまとっていた。
 一方、グーグルは成長の勢いこそ衰えてきたが、事業は堅調に伸びている。検索技術の力で広告媒体として「一人勝ち」の様相だ。拡大戦略でも積極的で、他社の買収など成長への布石を着々と打ってきた。
 ただ、MSがヤフーの買収に成功すれば、従来の競争環境が大きく変わる可能性がある。問題はヤフーが提案を受け入れるかどうか。1日に出したコメントでは「我々が求めていない提案」と不快感を抱いているかのような表現をし、慎重に検討する姿勢を示した。
 ヤフーは「MS嫌い」として知られる創業者の一人のジェリー・ヤン氏がCEOに復帰。昨年、MSの合併提案を断ったとされるのも、ヤン氏らのMSに対する警戒感が一因と見られる。だが、独自路線に展望が見えにくいのも事実だ。
 大株主は、投資ファンドのキャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント(11.36%)やレッグ・メーソン(8.86%)、投資信託のグロウス・ファンド・オブ・アメリカ(4.88%)など。もう一人の創業者のデビッド・ファイロ氏も6%弱を保有している。
 1日のニューヨーク株式市場では、ヤフー株は一時、前日終値比で50%高を上回る水準まで急騰した。株主の間で再編期待が高まれば、ヤフーも買収提案を簡単に断るのは難しくなる。一方、マイクロソフト株は2%弱、グーグルは約8%の下落で始まった。
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グーグル、成長鈍化 ヤフーは減益続きリストラ着手へ
2008年02月01日18時23分  朝日新聞
 主な米IT大手の07年10〜12月期決算が31日出そろった。インターネット検索の最大手グーグルは増益を確保したものの成長は鈍化。競合するヤフーは減益が続き、リストラに着手する。一方、ソフトウエア最大手のマイクロソフトは基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」効果で大幅増益になった。
 グーグルは売上高が前年同期比51%増の48億ドル(約5100億円)、当期利益が同17%増の12億ドル(約1280億円)。ネット広告収入は堅調だが、2〜3倍の増益を続けていたかつての勢いは衰え、事前の市場予想も下回った。
 これに対し、ヤフーは売上高が同8%増の18億ドル(約1950億円)と増収を確保したが、経費が増えた影響で当期利益は同23%減の2億ドル(約220億円)にとどまった。従業員の約7%にあたる1000人を削減して収益力強化を目指すが、グーグルの背中は遠のいている。
 一方、マイクロソフトはビスタなどの販売が好調で、売上高は同30%増の163億ドル(約1兆7350億円)、当期利益は同79%増の47億ドル(約5000億円)だった。
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米グーグル、ネット上で無料ワープロ・表計算

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02月07日(木)
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