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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 孤独死
特に隣家との接触の無い都市部などに於いて、高齢者が死後数日から数ヶ月(長いケースでは1年以上という事例もある)経って発見されるケースが過去に相次いで報告される一方、都市部に限定されず過疎地域での発生も懸念される。
当初、都会には人がたくさん居るにも拘らず、その誰にも気付かれず死んでいるという状況を指して「都会の中の孤独」という逆説的な死様として取り上げられていたが、次第に「病気で周囲に助けも呼べずに死んでいった」事が解るにつれ、このような事態の発生防止が求められるようになったという経緯を持つ。
なおこの当時では、一般的に都市部では人口が集中しているため、孤独感を感じる人は存在しないと考えられていた。現在では都市部で人的交流が疎遠に成りがちである事が広く理解され、孤独死が身近にも発生し得る事が理解されるようになってきている。(孤独の項を参照されたし)
独居者の死因を調査した際に、倒れてから数時間以上(長いケースでは数日)に渡って生きていたと考えられる事例も少なからず見出され、福祉や災害援助の上では同種の死亡事件の予防が重要視されるようになった。このため1990年代より各所で様々な予防策が検討・施行または提供され、2005年現在では一定の効果を挙げ始めている。
その一方で、阪神・淡路大震災といった大規模災害では、被災者の仮設住宅による生活が長期に及び、慣れない住環境もあるが、地域コミュニティが希薄なため隣人が異変に気付き難く、疾病で身動きが取れないまま死亡する人が出るという事態を招いており、この教訓から災害復旧時の孤独死防止が求められ、予防策が講じられるようになってきている。(下記災害と孤独死参照)
2005年にNHKスペシャルで、千葉県松戸市の常盤平団地における孤独死の問題が放映されたときは、大きな反響を呼び、孤独死問題の社会的関心も高まってきている。
[編集] 定義の難しさ
孤独死に対しては法的に明確な定義は無く、警察庁の死因に於ける統計上では、変死に分類される。この変死の中でも検死や司法解剖等により死因特定した結果、早い段階で他者の適切な介護があれば救命できた可能性のあるケースに関して集計されるに過ぎない。このため、これを明確に定義付けての統計は存在しない。
孤独死は明確に定義され難い部分を含むため、以下のようなケースでは特に判別が難しい。
突然死
独居者の突然死は孤独死には含まれないとはされるものの、突然死する直前の心肺停止段階の場合は、適切な救急救命医療(→救急医療)に拠れば救命できる可能性もある以上、場合によってはこれに含まれるケースもあると考えられる。
自殺
孤独に耐えかねて自殺する人もいる。これは孤独死の範疇には含まれないが、発作的に自殺を図ったものの途中で思いなおし、自殺を中断したにも拘らず、廻りに助けを求められなかったために結果的に死亡してしまった場合は、孤独死の範疇に含まれるかもしれない。しかしこのようなケースでは自殺か自殺中断による孤独死かの判別がつき難くもあるため、暗数である。
その一方で死後長期間経過して遺体が傷み、死因特定が困難なケースも多い事から、事件性の認められない変死で、なおかつ周囲がその人が亡くなった事を長期間に渡って知らなかった場合には、死因特定に拠らずに孤独死と呼ばれる。
なお病院などで身寄りも無く亡くなる高齢者もいるが、これは「孤独な死」には違い無いが孤独死とは呼ばれない。
[編集] 類似するケース
これらの問題に絡んで、近年増加中の老老介護(高齢者がその親を介護している事例)等でも、介護していた側が急病などで突然死し、副次的に動けない要介護者側が餓死するケースも多く確認されており、これも別の形の孤独死として問題視されている。
発生要因的には孤独死となんら変る所がなく、特に要介護者側が3日〜一週間程度は存命している場合も多く、これの予防は他の孤独死よりも防止し易い筈ではあるのだが、度々発生してはその都度、関係者の対応を含めて問題視される事態を招いている。
[編集] 起き易いとされる環境
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01月15日(火)
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