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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 若年性認知症
☆ほかに、「朱雀の会若年認知症家族会」((電)0742・47・4432=奈良県)、「若年認知症者支援の会愛都(アート)の会」((電)090・3658・3594=大阪府)などがある。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/sasaeru/20050726ik02.htm
若年性認知症 気軽に通える施設欲しい
働き盛りなのに物忘れ、幻覚……離職で行き場失う
働き盛りなのに物忘れが激しくなり、社会生活を営むのが困難になる「若年性認知症(痴呆(ほう))」。認知症は高齢者の病と思われがちだが、若くして発症すると一般的に進行が早いとされ、家計への打撃も大きい。ところが、医師も含めて周囲の理解は不十分で、受け入れ施設も少なく、本人や家族の苦悩は深い。(渕ノ上将孝)
■家族の会で励まし合い
高齢者とは違った介護の悩みを語ろうと集まった家族たち(福岡市内で) 6月上旬。福岡市の中心部にあるビルの一室で、若年性認知症患者の家族7人が顔を合わせた。
49歳で発症した夫(55)を持つ女性は、これまで、2か所の介護施設で入所を断られたという。高齢者に比べて体力があるため、徘徊(はいかい)などをした時に止めるのが難しい、というのが施設側の理由だ。
3月20日、震度6弱の揺れに見舞われた福岡県西方沖地震の時は、家が大きく揺れる中で夫を抱きしめた。「お父さん、今、地震やったんよ」と話しかけても、「ふん」とつぶやくだけ。揺れを認識できていないようだった。
会社員だった夫は、発症後1年で勤めを辞めた。女性はパートの仕事で家計を支えているが、夫の病状が悪い日は休まなければならないのが現実だ。
30歳代の女性も口を開いた。8年前、ふさぎ込むことが多くなった当時54歳の母親を病院の精神科に連れて行った。「うつ病ですね。絶対、治らない」。ぶしつけな言葉を返した医師は、認知症の初期症状を見抜けなかった。
別の総合病院では担当医がすぐに転勤してしまい、後任の医師への引き継ぎもなかった。納得のいく治療を受けられないまま、病状は進行し、今では排せつの仕方さえわからない。「あの人が私を見ている」と幻覚を訴えるようになり、家族は夜も気が休まらない日が続く。「もう途方に暮れて……」。涙であとは言葉にならなかった。
家族たちの会合は、「呆(ぼ)け老人をかかえる家族の会」福岡県支部の呼びかけで、4か月ごとに開かれている。世話人の岩切裕子さん(71)は、「同じ境遇の人が語り合うことで、みんな苦労しているんだから自分も頑張ろう、という気になれる。症状の進み具合を把握して、今後どうなっていくのかの心構えもできる」と話す。
■社会活動進行予防に
若くして発症した場合は、高齢者ばかりの介護施設へ通うのをためらう人が少なくない。そんな中、福岡市の施設の取り組みが注目を集めている。
九州一の繁華街・天神のオフィスビル内にあるデイサービスセンター「天神オアシスクラブ」。室内から和やかな笑い声が聞こえてくる。50歳代から、上は90歳代まで、主に要介護1、2の軽度の認知症患者約30人が集まっている。
毎週1回、エアロビクスを改良した「ケアビクス」や音楽、陶芸、はがき絵、造形教室、それに足裏療法などを行っている。介護保険の適用施設だが、入浴サービスはなく、むしろカルチャー教室の雰囲気に近い。
「今までは、若い人や、症状が軽い人たちが気軽に通える『一歩手前』の施設がなかった。プライドが高い人ほど『あんな年寄りの行く所はいやだ』と思いがち。行き場を見つけてあげることが必要です」と施設長の中島七海さん(55)が語る。
47歳で発症した越智俊二さん(58)が描くタンポポの絵は、クラブのパンフレットの表紙を飾るほどの腕前だ。中には、数日通っただけで表情が明るくなる人もいる。
日本社会事業大学の今井幸充(ゆきみち)教授(精神医学)は、「若くして発症した男性の場合、仕事を離れると自宅にこもりがちで、結果として進行を早めてしまう傾向がある。完治は難しくても、進行を抑えるのは可能だ。知的活動や社会行事に加わると予防的な効果が期待できる」と指摘する。
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12月21日(金)
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