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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越沖地震の記録 (39)
6、中越沖地震で浮いた古木が網に、最盛期のマダイ漁ピンチ 読売新聞
新潟県中越沖地震で、県内有数の漁港・出雲崎港(出雲崎町)沖の海底から大量の古木が浮かび上がり、最盛期のマダイ漁に大きな影響が出ている。
地元漁協は県の委託を受け、これまでに約100トンの古木を回収したが、「取っても取っても、きりがない」と困惑している。
出雲崎漁協組合長の坂下甚十郎さん(69)が異変に気づいたのは、地震発生から3日後の7月19日未明。「またやるぞ」と気持ちを切り替え、船に乗り込んだが、数時間後、簡単に揚がるはずの網が異様に重い。弟と二男と力を合わせて引き揚げたところ、大量の古木がかかっていた。55年間の漁師歴で初めてだった。
新潟大の立石雅昭教授(地質学専攻)らの調査によると、古木は3000〜6000年前のヒノキやブナ、ミズナラなど。直径30〜40センチ、長さ1メートル前後の丸太が多い。地上の液状化現象と同様に、海底でも砂が噴き出すなどし、泥の中から古木が浮かんできたとみられるという。
出雲崎港の沖合6〜7キロはマダイの好漁場。しかし、地震後は古木がかかって漁網が傷ついたり、一緒にかかった魚が傷ついたりする被害が続出。県水産海洋研究所によると、出雲崎港沖では例年、最盛期の7〜8月に15〜20トンの水揚げがあるが、今シーズンは「4割近く」(坂下さん)に減っているという。出雲崎、柏崎両漁協では8月に入って週2日を禁漁にして古木の回収にあたっている。
さらに、近くにある柏崎刈羽原発のトラブルによる風評被害も重なり、地震後に魚の値段は約1割下がった。出雲崎町で鮮魚店を営む男性(64)は「高校を卒業してからこの仕事をしているが、こんなに売れないのは初めて」と唇をかむ。
(2007年8月18日14時33分 読売新聞)
7、罹災証明に不満相次ぐ、300人以上再調査を申請 読売新聞
新潟県中越沖地震の被災地、柏崎市で17日に始まった「罹災(りさい)証明」の交付には、初日の締め切りの午後5時15分までに約1150人が訪れ、このうち300人以上が認定を不服として、再調査を申請した。
このため、交付作業は午後10時半ごろまで続いた。
罹災証明は住宅の被害を「全壊」から「一部損壊」までの4段階に区分。被災者生活再建支援法に基づく支援金の額に影響するほか、「半壊」以上が仮設住宅の入居条件になっており、入居を認められなかった人から不満を訴える声が相次いだ。
(2007年8月17日23時3分 読売新聞)
8、柏崎刈羽と福島第1・第2、東電が活断層を再調査へ
東京電力は17日、柏崎刈羽(新潟県)と福島第1、同第2(福島県)の3原子力発電所周辺の陸域と海域について、活断層の調査をやり直すと発表した。
東電はすでに、柏崎刈羽原発周辺の海域の再調査を決めていたが、それだけでは不十分だと判断した。新たな活断層が見つかった場合は、原発の耐震性を再評価することになる。
3原発とも設計前の段階で周辺の活断層を調べ、起きうる地震を考慮して建設されたはずだった。また、昨年秋に原発の耐震指針が改定されたのを受け、原発を中心に半径5キロの範囲を再調査していた。
しかし、新潟県中越沖地震は未知の海底活断層で発生。震源から直線距離で16キロの地点にある柏崎刈羽原発は想定外の大きな揺れに見舞われ、火災が発生したり、機器や建物の損傷が相次ぐなどした。このため東電は、周辺の地質調査を抜本的にやり直すことにした。
調査範囲は、柏崎刈羽が<1>原発を中心に半径30キロの陸域<2>「長岡平野西縁(せいえん)断層帯」の地域<3>海岸線方向に約140キロ、沖合方向に約50キロの海域。福島は<1>第1、第2の両原発を中心に半径30キロの陸域<2>「双葉断層」の地域<3>海岸線方向に約80キロ、沖合方向に約30キロの海域。
陸域は人工的に振動を起こし、海域は船から音波を出すなどして、それぞれ地下の構造を調べる。設計段階では深さ0・5〜1キロ程度しか調べていなかったが、今回深さ3キロの範囲で断層の有無を確認する。
柏崎刈羽原発周辺の海域は今月末から、陸域は来月上旬から、福島原発周辺は12月上旬から調査を始める。
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08月19日(日)
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