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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■五輪リオへ―「南米初」に喝采を送ろう
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2、東京はこれで終わるのか
2009年10月5日 新潟日報
2016年の夏季五輪の開催地にブラジルのリオデジャネイロが選ばれた。リオデジャネイロ市民に祝意を表したい。
南米での開催は五輪史上初めてとなる。ブラジルでは14年に五輪と並び称される世界的イベントのサッカーのワールドカップ(W杯)が開かれる。二重の喜びに沸いていることだろう。
治安や交通インフラなどの問題が指摘されているが、開催までにはまだ時間はある。一つ一つ解決し、大会の成功につなげてほしい。
リオのカーニバルで知られる熱狂の地である。華やかで陽気なサンバのリズムが、世界中のアスリートを迎えてくれるはずだ。どんな五輪になるのか。7年後を楽しみに待ちたい。
16年大会の招致は最終的にリオデジャネイロを含め東京、マドリード(スペイン)、シカゴ(米国)の4都市で争われた。開催地は国際オリンピック委員会(IOC)総会で委員の投票によって決まる。
1964年以来2度目を狙った東京のほか、スペインも米国も過去に五輪を開催している。リオデジャネイロの勝因は「南米初」によるところが大きい。来年のW杯のホスト国は南アフリカである。「新しい大陸へ」の流れは五輪も同じだったということだ。
東京は残念ながら2回目の投票で選から漏れた。コンパクトさと環境重視を訴えたが及ばなかった。世論の盛り上がりの低さ、アジアでは2008年に北京で開催されたばかりなどがマイナス材料となり、IOC委員の広範な支持は得られなかった。
日本の夏季五輪招致は1988年大会の名古屋、2008年大会の大阪に続いて、これで3連敗となった。いずれも大会運営案や財政面では高い評価を受けていた。だが、選ばれなかった。
世界が五輪に何を求めているかを忘れた結果ではなかったのか。招致に最も必要なのは開催の理念である。その意味でリオデジャネイロには「南米初」という明確さがあった。日本は招致の在り方を見直すべきだろう。
忘れてならないのは名古屋、大阪とも一度の失敗で招致レースから撤退したことである。東京も同じ道をたどるのか。それでは「やはり理念なき招致だった」と言われよう。
「なぜ東京なのか」である。IOC委員はもとより国民の心に響く理念を掲げて、地道な活動を続けていくべきだ。五輪だけではなく、あらゆるスポーツの振興に力を注いでほしい。
「価値や文化的な側面を持たないスポーツ競技は、軍事パレードと変わらない」。近代五輪の創始者であるクーベルタンの言葉という。招致レースもまた同じであると考えたい。
10月06日(火)
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