ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 今度は有害米の横流し
冬木三男社長は6日の記者会見で事故米の食用への転用を始めた時期を「5、6年前から」と話している。また、改ざんされていない本物の帳簿類から工業用として出荷された記録は確認されておらず、農水省は、同社はもっぱら食用と偽って販売した可能性が高いと判断。少なくとも298トンを食用と偽って売っていたことが確認されているが、それ以外の流通先についても特定を進める。(歌野清一郎)
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食用米価格、工業用の10倍 利ざや目的売却も認める
2008年9月6日19時2分 朝日新聞
米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用途の条件で政府から購入した米を食用と偽って販売していた問題で、同社が有機リン系の農薬成分メタミドホスや毒性のあるカビが検出された外国産の事故米計809トンを約716万円の安値で買い入れていたことが農林水産省の調べでわかった。工業用米と食用米の価格差は10〜15倍に上り、同社の冬木三男社長も6日、利ざや稼ぎの目的で、売り抜けていたことを認めた。
農水省によると、残留農薬の基準値(0.01ppm)の5倍のメタミドホスが検出された中国産のもち米計約800トンは、06年11月〜07年5月に計4回の入札で三笠フーズが落札。同社の購入価格は計約712万円で、1キロ当たり平均8.9円で仕入れた計算になる。発がん性が指摘されているカビ毒のアフラトキシンB1が出た米国、中国、ベトナム産の米計約9トンは計約4万円で仕入れ、1キロ3〜5円の取引だった。いずれも工業用のりの用途に限り、食用としては流通させないことが契約条件だった。
一方、みそ、焼酎、和菓子などに加工される食用として販売される輸入米は1キロ80円前後が相場だ。三笠フーズは、事故米であることを取引先に伏せて少なくとも298トンを販売しており、この取引だけで1千万円を超える利益を得たことになる。同社は03年度以降、50回以上にわたって事故米を落札しており、農水省は事故米と食用米との価格差に着目して、集中的に事故米を仕入れたとみて、帳簿類を調べている。
三笠フーズは仕入れた事故米を福岡県筑前町の工場で保管していた。
このうちアフラトキシン検出米は、これまでの農水省の追跡調査で、焼酎メーカー4社(鹿児島県3社と熊本県1社)で使用されていたことが確認されている。一方、メタミドホス検出米の計約295トンは、佐賀の仲介業者から福岡の仲介業者を経て、福岡や熊本の米穀店へ流れた後、京都や兵庫の仲介業者を介して関西方面へ出回ったとみられる。最終的に菓子メーカーなどで米菓子や和菓子に使用された可能性が高いものの、まだ全容は判明していない。(歌野清一郎)
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三笠フーズ「汚染米」転売、10年前から…元責任者認める
2008年9月7日読売新聞
米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が、発がん性のあるカビ毒や残留農薬に汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していた問題で、同社の非常勤顧問(76)が6日、読売新聞の取材に応じ、同社が約10年前から不正転売をしていたことを明らかにした。
さらに「事故米転売は他の複数の業者も行っていた」と話し、業界で不正が横行していた疑いも指摘した。一方、農林水産省が、事故米の加工・流通状況を確認する検査に際し、日程を業者に事前連絡していたこともわかった。同社は、事前に用意した「裏帳簿」を見せるなどして不正発覚を免れており、農水省は「チェック体制が甘かった」と不備を認めた。
この顧問は、福岡県で米穀飼料を製造販売する個人商店を経営していた。1997年に三笠フーズに買収され、顧問は98年ごろから2006、07年ごろまで三笠フーズ九州工場の責任者を務めた。冬木三男社長が6日の記者会見で、不正転売の提案者と指摘した人物の一人。冬木社長は会見で、不正が始まった時期を「5〜6年前から」と説明。顧問の証言とは食い違っており、事故米の取り扱いを始めた当初から、転売が行われていた疑いが強まった。
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09月08日(月)
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