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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 不登校2年連続増 文科省調査、中学生は34人に1人
心理カウンセラーの内田良子さんは、国の政策が「働きかけ」重視にかじを切り、各地で学校に戻す対策が強まったことが逆効果になっていると話す。保健室登校が増えるのは、渋る子を復帰させるからだとみる。「安心して休む権利や、学校の外で学び成長していくことを保障しないといけない」
不登校生を対象にした東京シューレ葛飾中学校の奥地圭子校長も、学校復帰を目指す国の姿勢を根本から見直すべきだと訴える。「学校一本ではなくフリースクールやホーム・エデュケーション(家庭を基盤にした教育)など多様な教育の場を増やす必要がある」と語っている。
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中学生の「不登校」34人に1人、過去最高更新
2008年8月7日23時27分 読売新聞
昨年度1年間に30日以上欠席した「不登校」の中学生の割合は前年度比0・05ポイント増の2・91%で、過去最高を2年連続で更新したことが文部科学省の学校基本調査(速報)でわかった。
生徒34人に1人の計算になる。統計上は不登校とならないものの、保健室で過ごす「保健室登校」も相当数いるとみられ、こうした子供たちへの教育や心のケアをどう進めるかが、新たな課題として浮上している。
調査は全国の国公私立の小中学校3万3680校を対象に実施した。
2007年度の不登校の小中学生は、06年度より2360人多い12万9254人。01年度に過去最多の13万8722人を記録して以後、少子化の影響やスクールカウンセラーなどの配置によって減少傾向にあったが、05年度に底を打ってからは2年連続の増加となった。
中学生の不登校は10万5328人。06年度に比べ2259人増え、全生徒に占める割合は、過去最多だった06年度の35人に1人からさらに多くなった。不登校の生徒が在籍する中学校は全体の86%に上った。
小学生は101人増の2万3926人。全体の0・34%(06年度比0・01ポイント増)で、298人に1人の割合だった。
文科省は今回初めて、不登校が増えた要因を都道府県教育委員会に複数回答で尋ねた。93%の教委が「人間関係をうまく構築できない児童・生徒が増えている」と答える一方、「家庭の教育力の低下」(82%)や、「欠席を容認するなどの保護者の意識の変化」(65%)など家庭の要因を指摘する回答も多かった。
◆保健室登校「瀬戸際の予備軍」◆
日本学校保健会が全国752校の小中学校を対象にした調査では、保健室登校の中学生は、01年度の1000人当たり5・6人から06年度は6・6人に増加している。
東京・多摩地区の市立中学の場合、昨年秋から今年春まで4人の女子生徒がほぼ毎日、保健室登校をしていた。4人の悩みは、いずれも友人関係。学校を休みがちになった時、担任から「保健室でもいいから学校に来た方がいい」と勧められ、保健室登校を始めた。
今春、4人のうち1人が卒業し、3人は教室に戻ったが、今は別の生徒1人が保健室に通っている。
「友人との意思疎通が下手で、ちょっとした行き違いで教室に行けなくなる子供が増えた」。この学校の養護教諭はそう指摘し、「保健室には統計上、不登校ではないが、瀬戸際の予備軍がたくさんやってくる。そうした子たちの実態を把握し、早めにケアをする体制を充実させるべきた」と訴えた。
08月08日(金)
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