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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ ウナギ産地偽装 悪質極まりない詐欺だ
 神港魚類によると、課長は1月、上司の役員に「証明書は必ず手に入る」と強調して取引を起案。社内承認後、「商社に証明書の入手を依頼した」とする出張報告書を役員に提出した。
 ところが、6月中旬の農水省の調査で、課長が証明書の送付状を廃棄していたことが判明。証明書の依頼についても、商社は「知らない」としている。
 合同捜査本部は3日、7都府県の計24か所を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で捜索し、経理書類など計約1300点を押収した。
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ウナギ産地偽装 悪質極まりない詐欺だ 
2008年7月4日中日新聞【社説】
中国産ウナギの産地偽装は警察が一斉捜索に入り、事件に発展した。容疑は不正競争防止法違反(虚偽表示)だが、手口が悪質極まりなく、扱った量は多い。これは消費者を食い物にした詐欺だ。
 万葉歌人の大伴家持が「夏やせによしというものぞ鰻(うなぎ)とり食(め)せ」と詠んだように、夏ばて防止とくればウナギのかば焼きだ。しかし、その産地表示が信用できないとなれば、消費者は買い求める気になるだろうか。
 土用の丑(うし)の日を前に購買意欲を失わせるような事件が起きた。徳島県が拠点の水産物輸出入販売会社「魚秀」(大阪市)とマルハニチロホールディングス子会社「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギを国産と偽装した疑いで兵庫、徳島両県警の捜索を受けた。
 原産地は中国なのに「愛知県三河一色産」と偽り、製造者を「愛知県岡崎市一色町」が所在地の架空会社に仕立てていた。
 ウナギの産地としては愛知県幡豆(はず)郡一色町が有名だ。卸売市場では国産は中国産の二−三倍の値で取引されるという。一色ブランドと混同させ、利益を得ようとした狙いがあったのではないか。
 流通経路の設定も手が込んでいる。実際は二社間で取引したのに、東京の商社を介在させて代金を授受したようにみせていた。
 魚秀から神港魚類に二百五十六トン(約二百五万匹)が販売されたという。取り扱った量は多く、どれほどの人が口にしたのか。
 魚秀社長は「中国製ギョーザ事件で売り上げが不振となり、在庫をさばきたかった」と釈明したようだが、手口や量からは場当たり的な行為とはとても思えない。
 農林水産省が調査に動いた直後、魚秀社長が神港魚類社員に現金一千万円を渡したという。「口止め料」という話もでている。計画的に偽装し、隠ぺい工作まで試みていたというしかない。
 最大の被害者は消費者だ。食の安全からブランド品を求める心理につけこまれ、高い買い物をさせられた。使用禁止の抗菌剤まで検出されている。捜査当局は徹底解明してほしい。
 ミートホープ、赤福餅(もち)、船場吉兆、飛騨牛と、食をめぐる不正は後を絶たない。多くは内部告発から発覚しており、隠し通せるものではないことを示している。
 不正が露見すれば、営業自粛どころか、廃業に追い込まれることさえある。業者は食品表示を軽くみてはならない。偽装には、得られる利益と見合わない罰が待つ。

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ウナギ産地偽装で「口止め料1000万円」、マルハ子会社に
2008年6月26日03時04分 読売新聞
 ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)と水産業界最大手「マルハニチロホールディングス」の100%子会社の水産物卸業「神港魚類」(神戸市)が中国産ウナギのかば焼きを国産の「一色産ウナギ」と偽って販売していた問題で、魚秀が先月、神港魚類の担当者に現金1000万円を渡していたことが分かった。

 担当者は農水省などに対し「不正に対する口止め料と受け止めた」と説明している。一方、偽装によって得た利益は少なくとも5億円に上ることも判明した。
 徳島・兵庫両県警では不正競争防止法違反の疑いもあるとして関係者から任意で事情を聞いている。

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07月05日(土)
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