ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 肥料も1.5〜2倍に値上げへ
中国やインドなど新興国の食糧需要の急増に合わせて、世界の肥料の需要も増加。肥料の3大要素であるリン、カリウム、窒素の国際価格も急騰している。日本は原料のほぼ全量を輸入に頼っているが、リン鉱石の有力な生産国である中国は、国内分を確保するため輸出税を課すなどして輸出を規制している。
肥料価格の高騰は、ローマで今月開かれた「食糧サミット」でも、食糧問題に深刻な影響を与えていると指摘された。(吉村治彦、小山田研慈)
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肥料の自給率
http://blog.new-agriculture.net/blog/2007/02/000193.html
食料自給率には農産物の肥料自給率も考慮に入れた方が良さそうです。
農水省のカロリーベースの食料自給率の算出方法では、畜産物には飼料自給率を乗じて国内生産量を算出しています。しかし農産物では、畜産物の飼料に相当する肥料を考慮しないで国内生産量を算出しています。
そこで農産物の肥料自給率を調べて見ると、肥料の流通・需要情報によると平成12年度では下記のような数量になります。
生産量 輸入量 内需量 輸出量 (単位千トン)
窒素質肥料 495 191 487 205
リン酸質肥料 216 347 583 2
カリ質肥料 15 310 382 2
合計 726 848 1452 209
仮に輸出をしないとして肥料自給率を計算すると
自給率
窒素質肥料 125%
リン酸質肥料 37%
カリ質肥料 4%
合計 64%
つまり国内産とされている農産物の65%しか生産できない事になります。
カリ質肥料で見ればたったの4%になってしまいます。
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店頭から国産野菜が消える? 米・中が肥料の輸出を実質禁止
2008年6月11日ダイヤモンド・オンライン
国産の野菜がスーパーの店頭から消える可能性が出てきた。
化学肥料の原料であるリン鉱石の世界最大規模の輸出国である中国が実質的な禁輸措置に踏み切ったのだ。
今年4月、中国は化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げた。
13億人という世界最大の人口を養うべく自国の農業向けにリン鉱石を活用するように方針を変更したためで、実質的には禁輸措置に近い。
肥料の3大要素といえばリン、窒素、カリウム。この3つがなければ日本の農業は成立しない。にもかかわらず、日本はリン鉱石の全量を輸入に頼っており、その多くを中国に依存。もともと、危うい立場にあった。
国際的な資源獲得競争のなかで、日本では原油や食料価格の高騰ばかりに目が向いているが、国際的には肥料も同じように重要視されている。
「米国地質調査所が戦略的物質として位置づけた8つの資源のうち、6つは金や銅などのメタルだが、残り2つは肥料に必要なリン鉱石とカリウム」と、資源問題に詳しいジャーナリストの谷口正次氏は説明する。
中国に限らず、中国に並ぶ世界最大のリン鉱石の生産国である米国はすでに輸出を禁止している。ロシアなどでも産出されるが、国際的に品薄状態が続いており、すでにリン鉱石、窒素、カリウムは、ここ数年で2〜5倍も価格が上昇している。
今後、さらに入手困難になれば、中国や米国以外の国も自国の農業のために禁輸措置に動く可能性もある。そうなれば、日本の農業は窮地に立たされる。
40%以下と先進国のなかで最悪の食料自給率を少しでも高めようと、農林水産省は、後継者不足の解消、減反政策の見直し、企業への農業の開放などさまざまな政策を打ち出そうとしている。だが、肥料がなければ国内農業生産増大は望むべくもない。
中国産ギョーザに農薬が混入されていた事件以降、安全性を気にする消費者のあいだでは国産の食品に対する人気が高まっていた。
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06月21日(土)
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