ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 中国・四川大地震:死者9200人
 震源地の四川省アバ・チベット族チャン族自治州〓川(ぶんせん)県では3分の1の家屋が倒壊した。道路や通信が寸断されているために被害の詳細は確認されていない。「パンダ保護研究センター」がある臥竜など3地区と連絡が取れず、同県だけで約6万人の安否が不明のままだ。また、臥竜周辺を訪れていた英国人15人と連絡が途絶えているという。これとは別に同州茂県で観光バスが土砂崩れに巻き込まれ、37人が死亡した。
 一方、1万人が生き埋めになっているとされる綿竹市は〓川県の東約30キロに位置し、市内の中学校など2校の校舎が倒壊したほか、多数の家屋が崩れている。現地は雨が降り続いているため、2次被害の危険性もあり、救出作業が難航している。
 犠牲者は四川省だけで8993人に上っている。隣接する甘粛省で132人、陝西省で85人の死者が確認されたほか、重慶市などでも犠牲者が出たと報告されている。
 甘粛省徽県では13日未明、四川省成都市に向かっていた貨物列車(40両編成)が脱線した。13両に積まれていたガソリンの缶が車両から落下し、一部が炎上した。地震でがけ崩れが発生した影響で線路がゆがみ、脱線したとみられる。爆発の可能性もあるため、付近の住民が避難した。
 四川省入りした温家宝首相は12日夜、同省都江堰市の校舎倒壊現場を視察した。震源地の〓川県に入る道路が寸断しているため、都江堰市で指揮を執り、「一分一秒を争って人命の救助に当たってほしい」と指示した。被災地には人民解放軍や武装警察の計約1万人が投入されている。
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中国大地震:阪神大震災と共通点 建物の構造設計不十分?
                      2008年5月13日 毎日新聞
 中国四川省の大地震は、地球を覆うプレート(岩板)同士がぶつかり合う境界から離れた内陸部で発生した。専門家によると、震源はチベット高原の東縁にあたり、過去に何度も大地震を繰り返してきた「地震の巣」の中に位置するという。95年に日本で発生した阪神大震災との共通点もある。この地域の地震の特徴と、被害拡大の原因について地震や防災の専門家に聞いた。
 専門家によると、地震の震源付近は「南北地震帯」と呼ばれる地震多発地帯の北部にあたる。中国の地震に詳しい気象庁地磁気観測所の石川有三所長(地震学)によると、インド側の岩板(インド・オーストラリアプレート)が南から中国側の岩板にぶつかり、ちょうど南から押されたチベット高原が、南北地震帯を東南に圧迫する形になっている。
 石川室長は「中国の中でも特に地震活動が活発な地域だが、M7級の地震はこの30年ほどは起きていなかった。震源付近は山岳地帯の東端に位置し、山崩れや土砂崩れも起きているだろう」と指摘する。
 東京大地震研究所の加藤照之教授(固体地球物理学)は、地震を起こした断層を、北東−南西方向に延びる「竜門山(ろんめんしゃん)断層」と分析する。
 阪神大震災と比較すると、地震波のエネルギーがおよそ10倍大きく、震源の深さは約10キロと浅い「直下型地震」である点が共通している。加藤教授は「今後1週間から10日以内に震度5〜6強の余震が発生する可能性が高い。救助にあたる人々が2次被害にあう恐れもあり、警戒が必要だ」と話す。
 建物の倒壊による被害が広がっていることについて、地震防災が専門の岡田成幸・名古屋工業大教授は「映像で見る限り、比較的近代的な中高層の建物が完全につぶれている」ことに注目し、「近代的な建物であるにもかかわらず、構造設計が不十分だった可能性がある」と指摘する。またその他の一般的な建物についても「木の枠に石を組み込んだ構造が多く、鉄筋を入れて補強ができない。これが被害が大きくなった原因の一つと考えられる」と話す。【須田桃子、関東晋慈】

05月14日(水)
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