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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ GMの4兆円の赤字とトヨタの存在感
GMの2007年度売上高は1,810億ドルとなり、前年度の2,060億ドルから減少を示した。なお、自動車事業での2007年度売上高は新興市場での売上高の成長、ドル安が影響して1,780億ドルとなり過去最高となった。
またGMは同日、全米自動車労組(UAW)加盟の工場従業員7万4千人全員を対象に早期退職推奨を実施すると発表し、昨秋のUAWとの労使合意による最大1万6千人の従業員を低賃金の新規採用者と入れ替える方針も明らかにした。
2007年度最終赤字は1992年度の最終赤字234億ドルをはるかに上回る額となった。GM会長兼CEOのリック・ワゴナー氏はそれでも2007年度に同社が著しい成長を遂げ、北米でのコスト削減、労組との交渉での合意、南米・アジア市場で著しい成長を遂げていることを強調した。
また同社CFOのFritz Henderson氏は、2008年度はGMにとって成長困難な年になる見込みであるが、2010年、2011年には著しい収益増大が生じる潜在力があると話した。同社は人件費の削減、早期退職勧奨などによって収益回復を目指している。
GMは今後のリストラ人数は具体的には明らかにしなかったが、UAWとの労使合意で1万6千人まで同社従業員を低賃金の新規採用者を入れ替えることができるようになっている。
GMは7-9月期に収益見通しの悪化から、税効果会計に基づいて計上してきた繰り延べ税金資産の取り崩しを行い、387億ドルの一時損失を計上していた。第4四半期ではGMの損失額は7億2,200万ドル、一株損益1.28ドルとなった。なお前年同期の純利益は9億5千万ドルであった。
GMは北米市場以外では堅調な収益をあげている。南米、中東、アフリカ地域では13億ドルの記録的な収益を計上し、前年比で収益は倍増を示している。またGMアジア・パシフィック部門での収益も7億4,400万ドルとなり、前年度の4億300万ドルから上昇を示した。しかしながら北米市場では2007年度に15億ドルの損失を計上した。
ワゴナー会長は米経済の低迷や燃料費の上昇が北米市場の低迷の原因となっているが、北米市場での再建は予定通りに進んでいることも明白に述べた。
05月11日(日)
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