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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 若年性認知症
認知症介護研究・研修東京センター主任研究主幹の永田久美子さんは「ちょっとした工夫や支援で、若年性認知症の人たちも地域でいきいきと暮らすことができます」と話している。
若年性認知症 65歳未満で発症する認知症。働き盛りで発症するため本人・家族の精神的、経済的負担は大きい。患者は全国で数万人いるとみられている。
(2008年3月22日 読売新聞)――――――
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各地に「家族会」 情報共有
働き盛り「若年性」 手薄な介護
2007年12月4日 読売新聞
働き盛りの人がかかる若年性認知症。患者数が少ないことなどから遅れてきた支援体制の整備が、少しずつ進み始めた。支援の第一段階とも言うべき「家族会」も、各地で設立されている。(中館聡子、写真も)
共感の場
支援する人々と近況について話す中村さん夫妻(左の2人)=北海道北竜町で
「同じ境遇の家族と出会い、今やっと、『何も心配しなくてもいいよ。楽しく過ごそうね』と、夫に言えるようになりました」
昨秋発足した「北海道若年認知症の人と家族の会」(札幌市)が11月10日、北海道旭川市で開いた「若年認知症フォーラムinあさひかわ」。認知症の夫(62)を持つ中易(なかやす)節子さん(58)は、皆の前でそう語った。
夫がアルツハイマー病と診断されたのは2002年夏。当時57歳だった自動車整備工の夫は、「日報を付ける時、日を間違えてしまう」など、仕事のミスをよく話すようになっていた。渋る夫を説得して脳外科を受診した。
「このころが一番つらかった」と中易さん。夫は58歳で退職し、退職金を取り崩して暮らす日々が始まったが、どこに相談していいか分からず、ただ夫を見ていた。昨年、患者の家族と知り合い、悩みを打ち明けて気持ちが落ち着いた。障害年金の手続きや受け入れてくれる施設など、必要な情報を教えてくれたのもありがたかった。
「兄弟に借金して何とか生活してきたが、今後を考えると不安」「私自身もうつ状態になり、自殺まで考えた」――。この日集った10人の家族は、それぞれに悩みを語った。同会では、こうした集いを2か月に1回開いている。木村邦弘会長(62)は「参加者が『初めて思いを話せた』などと満足してくれる場になれば」と話す。
重い負担
介護の大変さや経済的な悩みなどについて語り合う家族ら=北海道旭川市で
65歳未満で発症する若年性認知症。記憶障害などにより日常生活が困難になり、国内には約4万人の患者がいると推計されている。社会の一線で活動していた人が発症することが多く、精神的、経済的負担が本人と家族に重くのしかかる。
若年性であっても介護保険は使えるが、サービスは高齢者向けがほとんど。中には若年性の人の受け入れを拒否する事業所もあり、公的な支援はまだまだだ。
こうした中、当事者らが助け合う家族会が、各地で発足している。01年、奈良県と東京都で結成されたのを手始めに、昨年は若年性認知症をテーマにした映画「明日の記憶」の公開もあり、北海道や群馬県で相次いで誕生。現在、全国で少なくとも10グループが活動、千葉県など複数の地域で設立の準備が進んでいる。
多くの家族会の設立にかかわってきた宮永和夫医師(新潟県南魚沼市立ゆきぐに大和病院長)によると、家族会は、同じ悩みを持つ人同士の共感からもたらされる癒やしの場であり、できるだけ早く現実を受け止める環境を整えるための学習の場でもある。
宮永院長は、「本人と家族だけでなく専門家もかかわり、それぞれがやれることをやっていくことが大事」と訴える。
地域とともに
地域を巻き込む試みも登場している。北海道北竜町の家族会「空知ひまわり」は、この夏東京から患者の中村信治さん(58)の一家が引っ越してきたのをきっかけに、11月に結成された。「施設での対応は難しい面もあり、在宅生活を支える地域ケアの充実が必要だと考えた」と、同町出身の発案者で東京の家族会「彩星(ほし)の会」代表の干場功さん(68)は話す。
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03月24日(月)
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