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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 東電:重大事実をなぜ隠すのか
 国も東電以上に責任が重い。公表しなかった理由は「原発の耐震設計に影響しないし、安全上も問題がない」というものだ。住民を到底納得させられる理屈ではない。その時点で国は安全審査をやり直すべきではなかったか。
 東電は中越沖地震後、原発沖合で海底断層調査を実施した。暫定評価とはいえ、専門家などから指摘されてきた七つのうち一つを活断層と断定し、七−八キロとしていた長さが三倍に及ぶことも認めた。しかし、事態はもっと深刻であることがはっきりした。
 専門家は東電が断層を見逃し、断層を連続的なものとして認識していないと批判してきた。そうした主張が正しかったことが裏付けられた格好だ。
 原子力基本法は「公開」「民主」「自主」を原子力利用の三原則に掲げる。今回の事態で露呈したのは、国と東電には三原則を履行する能力を欠いているという事実である。
 ほかに何か隠してはいないか。住民が疑念を持つのは当然だ。原発の評価を当事者の電力会社と国に任せていいのかどうか。そのことを真剣に考えるときだ。

12月10日(月)
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