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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■ 少子化の主なデーター
女性が一生に産む子供の数である合計特殊出生率は、前回(02年)の推計では1・39で安定するとしていたが、今回は1・26まで大幅に下方修正した。人口は55年には8993万人まで減少する。少子高齢化がさらに予想を上回って加速することで、現役世代が高齢者を支える公的年金などの設計の見直しを迫られそうだ。
・少子化加速、年金見直し不可避
人口推計は、国勢調査に合わせてほぼ5年に1度公表され、年金の給付水準を決める年金財政の再検証に利用されるほか、今後の経済成長などの予測にも参考にされる。
出生率については、標準的な「中位推計」は05年の1・26を起点に、上下しながら13年前後に1・21程度にまで下がり、その後は55年の1・26まで緩やかな回復が続くとしている。楽観的な「高位推計」は1・55まで回復するが、悲観的な「低位推計」は1・06まで低下するとした。
現行の公的年金は、出生率が1・39まで回復するという前回推計を基に設計され、「給付水準は現役世代の収入の50%以上を確保する」としている。しかし、その前提となる出生率の推計がずれたことで、長期的には年金設計の抜本的な見直しが不可欠となりそうだ。
少子化が加速した主な要因は、結婚しない女性の増加だ。1990年生まれの女性の生涯未婚率は、ほぼ4人に1人の23・5%と推計した。計算方法は異なるが、前回推計の生涯未婚率(85年生まれ)は16・8%。晩婚化も進み、平均初婚年齢は前回より0・4歳遅い28・2歳だった。
人口は2005年から減少に転じており、25年に1億1927万人、35年は1億1068万人、46年には9938万人となる見通しだ。
働き手として経済活動の中心となる15〜64歳の人口割合は、05年の66・1%から、30年に58・5%、55年は51・1%まで低下する。現在、働く世代が3人強で1人のお年寄りを支えているが、30年には1・8人で1人を支え、55年には1・3人で1人を支えることになる。
一方、人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、05年の20・2%から、23年に30・0%に達し、55年の40・5%へと倍増。平均寿命は、05年は男性78・53歳、女性85・49歳だが、30年では男性81・88歳、女性88・66歳。55年には男性83・67歳、女性90・34歳まで平均寿命が延びる。
厚生労働省は今回の推計結果を受け、来年1月にも、年金財政への影響の暫定的な試算を公表する予定だ。
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将来の出生率 さらに低下!…社人研見通し推計手法の見直し影響
(2006年11月15日 読売新聞)
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は14日、年内に発表する将来人口推計の出生率は、前回(2002年)より低い水準になるという見通しを明らかにした。
少子高齢化の進展に加え、「女性の離婚の増加」などの少子化要因をより強く反映させる推計手法の見直しが影響するためだ。
人口推計は5年に1度の国勢調査結果を利用して実施しており、12月20日前後に公表する予定の次の推計では、2055年までの出生率や平均寿命、人口の推移を予測する。前回の推計では出生率(中位推計)について、「1・31を底として2050年に1・39まで回復する」と予測したが、現実には05年に1・26に下がった。「推計は少子化の見通しが甘い」などの批判が出ており、手法を見直して次の推計に反映させることになっている。
社人研は14日、厚労相の諮問機関「社会保障審議会人口部会」(部会長=広松毅東大大学院教授)の会合で、手法の改良点を報告した。「ある年代の女性が生涯に産む子供の数を示す出生率(コーホート合計特殊出生率)」の推計に関し、〈1〉少子化に影響を与える「離婚、再婚の増加」を反映させる仕組みを導入する〈2〉女性の晩婚化の影響を再検証する――などの内容だ。
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少子化ハイペース 「人口推計」見直し
社保審部会作業に着手 計算方法を変更
(2006年7月1日 読売新聞)
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