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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中国製品の陳列
「国産牛」って、そんな基準なの?
 まず第1問から。正解は×。賞味期限と消費期限は、“対象になる物によって呼び分ける”のです。従って、賞味期限と消費期限が1つの食品に両方付けられることはありません。

 続いて第2問は○が正解。賞味期限は、缶詰・レトルト食品など、比較的劣化しにくい食品に付けられるものです。緩やかな目安で、「おいしく食べることができる期間」を表示しています。つまり、表示を過ぎて食べても大丈夫!

 第3問も○。消費期限とは、お弁当やお惣菜・肉など劣化が早く、傷みやすい食品を安全に食べられる期間を示します(おおむね5日以内)。賞味期限よりも、消費期限の方を期間厳守した方がいいでしょうね。

 第4問も○が正解になります。卵の賞味期限は生で食べられる期間を表示しているそうです。つまり多少期間を過ぎても、保存状態が悪くなければ、加熱調理をすれば大丈夫だそうですよ。

 第5問は×です。「国産牛」は日本で3カ月以上飼育された牛を指すので、海外で飼育されていた牛でも、輸入された日から3カ月が経過して国内で処理されていれば“国産”と表示できるのだそうです。もちろん様々なチェックは通過しているのでしょうが、それでも驚きですよね。

 いかがでしたか? 5問すべて迷いなく正解できた方は少ないのでは。食の表示はもっと分かりやすくすべきではないでしょうか。

 私たちは食品を買うとき、パックに記載されている表示を信じるしかできません。企業が不正を行っていたとしたら、国が管理してくれない限り、私たちはされるがままです。中国産食品やミートホープの事件がきっかけとなり、食の安全に対する危機感が増している今こそ、国、そして農林水産省のしっかりした対応を望むばかりです。

農林水産省のあるべき形とは?
 その昔、ノーパンしゃぶしゃぶ接待が明るみに出たり、汚職事件が暴かれたりしたのをきっかけに、旧大蔵省は二つに分割されました。今は、財務省と金融庁になっています。財務省が、認可制で企業に対してどんどんチャンスを与える一方で、金融庁が「企業が悪さをしたら厳しくチェックしますよ!」という具合に、機能を分けて管理しているのです。

 農水省は、農水関連企業を応援する仕事と、私たちの食の安全を守る機能の両方を行っています。つまり、もし関連企業への天下りを考えている役人がいれば、不正を行う企業があっても見て見ぬふりを決め込んでしまうかもしれないのです。そうなったら、私たちの食の安全は誰が守ってくれるのでしょう?

 今後、人材バンクがどう機能するかは分かりませんが、農水省も今後形を変えていく時がくるのかもしれません。どういう形を取るにせよ、私たちの食の安全をしっかり守ってほしいと強く思います。


著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」「BSニュース」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。現在は日本テレビ系列で土曜朝8時から放送されている情報番組「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ制作)にて司会を担当している。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/

09月02日(日)
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