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『日々の映像』
by 石田ふたみ
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■中越沖地震の記録 (29)
倒壊した自宅の今後を尋ねると泣き出す人や、消灯後に外出し1人で酒を飲む男性もいた。「高齢者は我慢強い人が多く、『自分よりもっと大変な人がいる』と考えて無理をしている」と心配する。
避難所内での活動の傍ら、位牌(いはい)を守るためや「避難所は落ち着かない」との理由で、自宅にこもる高齢の被災者らの様子を見て回った。「うちにはなんぼ当たってもいいよ」と語りかけ、悩みを聞いた。「泣くことが大事。泣けて良かったねと言ってあげる」
「飲んでいる薬のこと全部引き継いでおいたからね」。避難所を去る際、高齢の女性の手を両手で握りしめた。相手も精いっぱい握りしめてくれた。【岡田悟】
毎日新聞 2007年8月7日 東京夕刊
5、ペットもPTSD? 嘔吐など、被災地で相談相次ぐ 毎日新聞
新潟県中越沖地震の被災地の動物病院に、ペットの犬や猫に食欲不振や嘔吐(おうと)などの症状が出たとの相談が相次いでいる。地震のショックでペットにPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状が出ることは過去の地震でも指摘されており、専門家は「できるだけスキンシップを取って」と呼びかけている。
イトウ動物病院(柏崎市三和町)には、中越沖地震があった先月16日の夕方に4件、17日には30件の相談があった。以降も1日10〜15件は寄せられる。内容は▽おびえ▽食欲不振▽嘔吐、下痢−−など。犬は大半が小型犬で、神経質な犬は症状が重いという。
同病院を訪れた同市松波の河南歌代子さん(55)が飼っているマルチーズの「アン」は、河南さんから離れないようになった。母犬のチイも食欲がなくなり、地震前の半分も食べないと心配する。
01年の芸予地震でも、同様の状況が報告されている。山口県の獣医師、山本敏雄さん(故人)の調査では、調べた犬156頭のうち82頭が落ち着きがなくなるなどの異常を示し、15頭はPTSDのような状態だった。
人と動物の関係学が専門の太田光明・麻布大教授は「犬は身近におき、人間の子どもと同じように接してほしい。猫はストレスを感じない環境が必要」と話している。【山崎理絵、関東晋慈】
毎日新聞 2007年8月7日 東京夕刊
6、中越沖地震、震源の深さは10キロ…気象庁が再算出 読売新聞
気象庁は7日、新潟県中越沖地震の震源の深さについて、地下の詳細な構造を考慮して計算し直すと、約10キロになると発表した。
同庁は、「同じ深さならばどの場所でも地震波の速度は一律」と仮定して、複数の観測点のデータから震源の位置を決定しており、地震直後に、震源の深さは17キロと発表していた。
ただ、今回の10キロという数字は、調査研究の一環で算出したもので、同庁は「震源の決定方法はすべての地震で統一しており、中越沖地震の震源の深さの公式記録は17キロで変わりない」としている。
(2007年8月7日21時23分 読売新聞)
7、中越沖地震、直下のマグマが原因か 読売新聞
新潟県中越沖地震や2004年の中越地震は、地下約40キロまで上がっているマグマによって引き起こされた可能性が高いことが、東北大学の研究でわかった。
地上に出れば火山噴火となるマグマが、地下にとどまったまま地震の断層運動に影響を与えたとみられる。予測の難しい内陸型地震の発生地域の特定に役立つ成果という。
同大の研究チームは、北陸から近畿にかけての地下400キロより浅い部分の構造を、地震波が伝わる速度を使って調査した。その結果、多量の液体を含む部分を、地下40キロ以深の「マントル」と、地下25キロ付近の「地殻」の部分にそれぞれ発見した。
深い方の真上には火山が集中しており、研究チームはこの液体を岩石が溶けたマグマと推定している。中越沖地震や中越地震の震源直下にも、この領域が広がっていた。
浅い方は、冷えたマグマから分離した水とみられ、飛騨山脈から兵庫県にかけて分布していた。両側から力を受けている断層に加わった水が潤滑剤となり、そこだけが、大きな揺れを伴わないままゆっくり動く。水が来なかった部分には一層のひずみがたまり、それがたまると急激に滑って強い地震波を出したという。
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08月08日(水)
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