ID:22831
『日々の映像』
by 石田ふたみ
[257879hit]

■ヘルシーライフ会報6号〈bQ)
 細菌説・栄養不良説・リュウマチ説が登場して鉱毒説(カドミウム)は否定されてきた。亜鉛メッキと言う言葉があるように、亜鉛は現在でも大量に使用されている。問題は亜鉛とカドミウムは、同一鉱石の中に含まれていることだ。重量比では亜鉛の20%がカドミウムである。戦前は、経済的価値のなかったカドミウムが精錬過程の残り滓として大量に放棄堆積された。これが流れ出て広範囲の農地が汚染されたのである。
 カドミウム中毒のパターンはこうだ。腎臓障害(カルシウムの吸収を妨げる)・・骨の軟化・・・骨折となる。しかし、症状が軽い場合は、リュウマチと似ていたりして、この判定が難しい。我々は日本の米を食べて来た以上、骨の中に一定のカドミウムが蓄積されている。 食品の中に含まれるカドミウムの割合は世界的なテーマだ。日本は、米の中のカドミウム0.4ppmを上回る場合には、食用にはしないことになっている。
 「欧州連合が0.2ppmと厳しい基準を採用した。国連食糧機関なども許容基準をEUと同じにする方向で調整中」(6月14日 日経)であるという。日本で0.2ppmの基準になると、現在の8000ヘクタールの10倍(8万ヘクタールが土壌改良の対象になる)(同)という。 日本の実質の稲作面積は、約230万ヘクタールだ。よって、約3.5%の農地からカドミウム0.2〜0.4ppm含まれている米が出荷されていることになる。 農地からカドミウムを除去する研究が進んでいるようだ。(日経から細部省略)上記の方法で5年が経過すると基準値以下の米が生産できると言う。ただし、1ヘクタール当たり費用が2500万円もかかる。この費用を誰が負担するのだ。

11、 カドミウム汚染米 (2002年07月27日の日々の映像から)
 7月20日中国社会に根強く残っている「馬馬虎虎」を記述した。この欺瞞に満ちたいい加減さは、特に中国社会にだけあるものではなく、日本の社会にも根強く潜んでいる。例を挙げればカドミウム汚染米である。このことは6月24日記述したが、毎月のように、報道があるので加筆しておきたい。まず、0.4ppmなら安全だというのも根拠がないのだ。「旧厚生省の研究班は、69年全国のカドミウム非汚染地で作られた米の濃度が最高でも0.3〜0.4ppm程度だった事から『0.4ppm以上の場合は何らかの汚染米と考えられる』という見解をまとめた」(7月9日 毎日)というから安全を確認するデータ―だとするには欺瞞に満ちている。
 7月20日このカドミウムの安全基準に根拠が全くないことが報道されていた。「コメに含まれるカドミウムの人体への影響を調べた厚生省の研究班が、食物中のカドミウムが腸でどれだけ吸水されるかを求める実験に失敗し、摂取しても健康に影響が出ないカドミウムの量を示すことが出来なかったことが分かった」という。この実験の細部は省略するが、日本の厚生労働省の示す0.4ppmなら安全というデータ―的な根拠がないのだ。WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)が示す安全基準は、0.2ppmである。これに対して、0.4ppmでも安全だとする根拠がないのだ。よって、この0.4ppmの基準は「負担の増加を避けたい業界団体に政官が歩調を合わせただけ。消費者不在の数値だ」(7月9日 毎日)と複数の専門家が批判している。
 それにしても、人体の腎臓に貯蓄したカドミウムの濃度は、日本人が世界で1番高い。日本のWHOへの報告がどの程度の調査によって報告されているのかも疑わしいといわざるを得ない。 国は、0.2ppmの基準を認めたくないのだ。この新基準にすると「年間30万トンのコメが汚染米になる」(7月9日 毎日)加えて、この汚染農地8万ヘクタールを土壌改良するには「2兆4000億円」(同)もの費用がかかる。 食の安全を優先するのか、国の財政か、このハザマでこのテーマの論議が進むのである。自己防衛をするには、6月24日に記述した対策しかないのである。

12、いつもの玄米の注文 (2004年08月12日日々の映像から)

[5]続きを読む

05月26日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る