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ひぽこんコラム
by 和田
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■ケイシー・ケイサムが亡くなった
ケイシー・ケイサムが死んでしまった。
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アメリカを代表するディスクジョッキーで、日本でも放送された人気ラジオ番組、「アメリカン・トップ40」の司会を務めたことなどで知られるケイシー・ケイサムさんが15日、亡くなりました。82歳でした。
代理人などによりますと、ケイサムさんは15日未明、アメリカ西部・ワシントン州の病院で亡くなったということです。
1970年から通算20年余りに渡ってアメリカのヒットチャートを紹介するラジオの音楽番組、「アメリカン・トップ40」の司会を務め、柔らかい声と軽妙な語り口で、その人気を不動のものとしました。
番組は日本をはじめ世界各地で放送され、アメリカの音楽シーンを紹介する番組として多くのミュージシャンやDJに影響を与えました。
またケイサムさんはアニメの声優やテレビコマーシャルのナレーションなども務め、アメリカを代表する「声」の持ち主として知られていました。
ケイサムさんは2009年に引退後、ことしに入ってから体調を崩し入院して治療を受けていました。
そう。ケイシーは全米トップ40の声だった人。私の青春そのもの!!
友達のモリサン←前にいっしょにスケートやってた友達w。。。。がラジオ事情に詳しく、ラジオ日本の「全米トップ40」や、FENの「All American Top 40」を教えてくれたんだよなぁ。
どうしてかって。私たちの地元だったSBS放送(静岡)のラジオ番組で、「この曲が全米チャートの何位になるか?」というクイズをやってて、それに当ると、レコード券か、何かがもらえるというのがあって。。。で。その何位になるか?が当時はネットなんてないから、SBS放送では2週遅れぐらいでさぁ。
モリサンが「ラジオ日本がいちばん早くて、あとFENもあって、聞けば先に分かるから、それでハガキ出せばいいんだよ」とか言って、ヨシッ!!と、それを聞き始めて、で。もちろん、レコード券もバンバン当てた。
そっからはもう夢中になって、土曜日は午後はFENで(これは確か1週遅れだった)、夜はラジオ日本で、全米トップ40を聞いたんだ。
あの頃は英語の勉強にも夢中で、英会話を習わして欲しかったけど、うちは貧乏だからダメで、テレビやケイシーの英語から英語を一生懸命に勉強した。あまりにも一生懸命だったから、おやじが根負けして、高校2年ぐらいから近所の英会話スクールに通わせてもらった。ケイシーの英語はすごくキレイで、、、何せボイス・オブ・アメリカってんだからね。だから、すごい聞き取りやすくて、そこからたくさんの単語を覚えた。
トップ40のチャートも毎週ノートにつけて、好きな曲に赤い線を引いて、それを眺めてニヤニヤしてた。ただ、それだけ。ニヤニヤするだけ。でも、それが楽しかった。あの頃はすべてが牧歌的で、のんびりしていて、空想を愉しむ時間があったんだ。
それで、トップ40にハガキを書くようになり。今に続くわけで。ええ。
だから、ケイシーは私の原点でもあり。あの声は一生忘れないと思う。
たぶん、あの頃、洋楽を聞いていた人たちは同じだと思う。ケイシーの声が英語も音楽も、アメリカも、その先にひろがるものも、自由も(アメリカは自由だと勘違いしてたから)、未来も、ぜんぶ運んできた。希望だったんだよねぇ。
でも、そんな人が後年、お金のことでモメたり、確か選挙に出たり、奥さんと離婚したり? 色々あって。どんどん悪い方向に行ってしまい。少し前には認知症で徘徊して行方不明になったり。家族は彼の遺産争いばかりで。。。あんまり幸せじゃなかったみたいなのが辛い。あんなに才能があって。あんなにみんなに夢を与えた人が、そんなことになるなんて。。。
さよなら、ケイシー。天国でDJしててね。
06月17日(火)
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