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ひぽこんコラム
by 和田
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■明るいお兄さん
昨日は野崎さんがプロモーションで協力してるギターのお兄さんの無料演奏会に行ったのだが、お兄さん、人がいいのか、はりきりすぎたのか、とにかくはしゃぎっぷりが尋常じゃなく。見ていて辛くなる感じ。ジム・キャリーが映画の中で異常ハイテンションで演じてます!みたいな空気までも漂い。お兄さん、なぜそんなにはしゃぐのか?と思ってしまった。ごめんね、野崎さん。和田は引いておりました。
そうなんだ。ステージ上の人があまりにぐいぐい押して押して押して明るく明るくハ!ハ!ハ!ビューティフルサンデ〜〜〜〜♪すぎると、ステージ下にいるオレのようなオバさんは思い切り引いてしまう。
押して引いて押して引いて。ステージの上の人はバランスをとってくれないと。。。
さらにお兄さんは超絶ギターテクが売りらしいのだが、ギターをバンバン叩くタッピングってんですか? あれを出しまくる。正直、それが疲れた。もう少しギターそのものの音色をゆったりと出せばいいのに、と思った。超絶は分かったから、フツーでいいんだよ、お兄さん、と心で話しかけた。
技も見せすぎるとイヤらしい。技は小出しに。たった4分足らずのフィギュアスケートとか、わずか1分足らずの体操なら、これでもか!と技を繰り出すしかないけど、ステージは1時間ぐらいある。
その間、ずっと、これでもか!では、いやいやもう、おなかいっぱいですから、となってまう。
そうでなくても、今、なんか胃が悪いのか、ずっと口の中が気持ち悪いというか、口がまずいので、ああ、もう、いいです、いいです、と思ってしまった。ごめんね、野崎さん。
しかし。ツイッター見てると、そんなお兄さんへの絶賛の声が並んでる。
うううむ。オバさんは厳しすぎる審査員みたいになってるのだろうか?
確かにお兄さんはギターが本当にうまい。ギター1本で色々な音を繰り出せる。1人で、ギター1本で、バンドです! みたいな音が出せちゃうんだ。
天才ギタリスト。そうだろう。アンコールで出てきた押尾コータローさんにも通じる。
しかし。。。
そういえば、この間見たベス・オートンのライヴもまったく声が出てなくて、ジム・オルークがゲストで出てきてくれてなんとか場が保たれ、やはり子育てしてました、という女性シンガーが久々にコンサート活動始めました、というのは何かと準備不足になってまうもんだなぁと思ったのだが、ツイッターでは絶賛の嵐。
オバさんは世の中の耳とかけ離れてきたのだろうか?
でも、いいんだ。オバさんはオバさんの耳で、聞くのさ。他の誰が楽しんでいようと、楽しんでいまいと、オバさんは自分の耳で確かめる。
それがオバさん流。
それにしてもベス・オートンに原発のことなんて聞いちゃったアタシ。そして悲しいかな、いや、それが現実だよね、何ら関心なかったよぉ。
子育てで忙しくて、それどころじゃないのかもなぁ。。。てか。もともとあんまり社会に関心はないようなことを言ってた。そうかぁ。。。
でも、そんな人の歌だから、今の私の心には響かなかったのかもしんない。あんまりにも立ってる場所が違うのかも。
そんなかもしれんのぉ。
昨日のお兄さんにも、ステージ上がる前に、福島第一原発の悲惨な状況など重々語ってさしあげればよかった。したら、お兄さん、あのはしゃぎっぷりなど鳴りを潜め、暗く寂しく悲しく、ポロロンと哀愁のギターをうつむき気味に弾いて、意外とすごく良かったかもしれんな。
お兄さん、哀愁を頼みます。
10月18日(金)
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