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つらつらきまま
by seri
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■師匠と弟子
「桃太郎、喬太郎、権太楼3人会」を見に練馬へ。
ただ、権太楼師は体調不良で休演とのことで、柳家喜多八師が代演。
桃太郎師は相変わらずの芸風で、柳昇師との思い出を淡々と。
柳昇、桃太郎、昇太の3人で地方に営業に行った時のこと。
主催者がギャラを持ってきた。
その額50万(ただし、源泉徴収で1割引かれるので実質45万)。
柳昇師はギャラを受け取ると、弟子二人を呼び
「おい、ギャラが入ったから山分けだ。15万ずつとれ」といったそう。
普通の師匠はこんなこと言わないですよ、と桃太郎師。
それを受けて、桃太郎師は
「師匠、何言ってるんですか。師匠と弟子が同じ額ではいけません。師匠がまず20万取って下さい」。
続けて
「次に私が20万取ります。昇太、お前は5万でいいな」
とやってみたところ、師匠は有無を言わさず却下したそうな。
今日の演目は
桃太郎→「カラオケ病院」、喬太郎→「転宅」、喜多八→「明烏」。
桃太郎師の前に、A太郎師が新作落語をやったが、その時に「うちの師匠はリュックサックを背負ってると怒るんです。リュックサックなんて背負ってる芸人にロクなのはいないって」と言っていたのだが、何となく不景気な顔して登場してきた喬太郎師の背中にはリュックサックが(笑)。
SWAの背番号6番の持ち主の喬太郎師は、桃太郎法則でいえば、ロクでもない芸人、ということで。
ロクでもない芸人の喬太郎師のリュックには痔の薬が入っておりました。
また、空席がちらほらあるので、どの寄席に客を取られたのかを「かわら版」で探ってみることに。
柳亭市馬独演会、で客席から思わず「あ〜」と納得の声が漏れたのを聞いた途端、キレる喬太郎師。
今日はいつもよりクレージーな喬太郎師が見られて面白かった。
喜多八師も、斜に構えてはいないけれどもどことなくけだるさ漂う芸風で、この会に出る人は何故にこうもどこか変わった人達ばかりなのだろうか。
そんなことを思いつつも、品行方正な人が出たら出たで、恐らく見てるこちらがしらけてしまいそうだけど。
11月16日(火)
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