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つらつらきまま
by seri
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■嬉しい偶然

益田ミリさんの「今日も怒ってしまいました」(文春文庫)をフラゲしに、ジュンク堂へ。
 この本は単行本の文庫版だが、単行本は絶版な上にAmazonでは4000円ぐらいのプレミアがついてしまったので、文庫化は嬉しいもの。
 ふわふわほわほわしていないけれどシニカルでもない、淡々とした視線が感じられる文体が好きで、エッセイやコミックを見かけると買うようになった。

タイトルの通り、日常生活で感じた怒りについての呟きが書かれているエッセイだが、ぱらぱらとめくっていたら、「芸能人」という章に「笑福亭鶴瓶」という、今私をもっともときめかせる五文字があり、思わず目が吸い寄せられた。

 鶴瓶さんについて腹が立った、という内容ではもちろんなく、鶴瓶さんの番組(「突然ガバチョ!」)の公録を見に行った時の思い出について。
 「鶴瓶さんは良い人なので、ファンレターの返事を必ずくれる」または「10円玉と一緒に電話番号を書いた紙を渡すとお礼の電話をくれる」という噂を聞いたミリさんはお菓子と電話番号を書いた紙と10円玉を、一緒に公録を見に行った友達は住所を書いた紙を公録の終わりに渡したそう。

 すると2、3日後に、ミリさん宅には本当に鶴瓶さんから「お菓子をありがとうございました」という電話が掛かり、友達の家にも返事が届いたそう。

 ミリさんは留守中だったので、お母様が応対し、その時はとてもお母様は興奮していたのに、数年後にはお母様はすっかりこのことを忘れていた、ということが“怒り”なのだが、読みながら嬉し笑いがしばらく止まらなかった。
 益田ミリさんのエッセイで鶴瓶さんの名前を見るとは思わなかったし、しかも、鶴瓶さんは昔からちっとも変っていない、ということが凄く嬉しかった。
 単純な“良い人”ではなさそうだが、“大きい人”であるような気はする。

東京ダイナマイトのブログに吉本移籍の報告が載っていたので、吉本所属になったことは知っていたが、よしもとプリンスシアターのイベント名や小堀さんのブログを読んでいたら、芸人の間でも快く迎えられているみたいで、嬉しい。
 転校していった同級生が、転校先の学校でも受け入れられているらしいという報告を聞いた時のような心境に似ている。
 来月の浅草花月で、ニチョケン、東京ダイナマイト、ダイノジのユニットで大喜利をやる、という告知が東京ダイナマイトのブログにあったので、そそられているところ。
 ここに往時のハリガネロックがいたら、さぞ熱いものになっていただろう。
 いまだに狂牛病がどうのこうの、みたいなツカミをやっていたら嫌だなぁ。

ファミリー劇場のドリフ大爆笑は、9月後半の放送がほとんどなし。
 しかし、放送時期が現在に近づくにつれ、5人揃ってのコントは皆無に近く、組むメンバーも固定される上に嘗て見たことがあるネタの焼き回し、のようなことが増えて来て、私の中のドリフ熱も急速に冷めつつある今日この頃。
 夏の幻だったのか、と思うほど。
 
 代わりに、といってはナンだが、またパペポのDVDを見るようになった。
 セリフを一言一句覚えそうなほど見倒した筈なのに、間隔を空けてみたら、また新鮮な感じが蘇って来た。
 上岡さんが引退しなかったら、いつまで続いていたのだろう。
 引退をしたからこそ、鮮やかな印象のままで終了出来た番組でもあるけれど。
09月03日(木)
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