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つらつらきまま
by seri
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■めくるめく桃太郎ワールド

私の今年の初ライブ「史上最笑の2人会 春風亭昇太vs昔昔亭桃太郎」を見に練馬文化センター小ホールへ。
 前回、この会場に行ったのは「〜笑福亭鶴瓶vs昔昔亭桃太郎」の時だったが、この時は正直言って100%鶴瓶さん目当てだったので、桃太郎師の前情報は何一つ仕入れず見に行ったため、なぜ桃太郎師が湯呑みに手を伸ばす度に客が何かを期待するのか分からなかった。
 
 あれから約3か月。
 「裕次郎物語」「金満家族」「結婚相談所」「ぜんざい公社」を聞き込んだ今、前座さんが高座に湯呑みを置くだけでなんだかニヤリとし、桃太郎師が湯呑みに手を伸ばすと(おぉ〜、あの『せこい茶碗だねぇ』が出るのか!出るのか!出るのか〜!?)と期待する自分がいた(^^ゞ。
 今日はこのセリフを聞くことはなかったが、「普通、この辺で拍手が来るんだけどね」は聞けた。

今日の流れは
 春風亭昇吉「初天神」(開口一番・東大卒)
 春風亭柳之助「片棒」
 昔昔亭桃太郎「長短」
 〜仲入り
 トーク(桃太郎×昇太)
 春風亭昇太「御神酒徳利」

後半2席は他の人がやってるのを聞いたことがあるが、その時は(だから何なんだよ〜)と半ば呆然とするぐらい、面白みが分からなかったけれど、今回は普通に笑うことができた。

桃太郎師の高座からは、掴みようがない不思議な雰囲気の持ち主であることが伝わってくる。
 悪どさや卑しい空気はまったく感じない代わりに、人情味あふれる心厚さというのもそんなには感じない。
 高座のぼやきも正義感や義憤に駆られてというものより、私情優先の感が強い。
 サバサバや痛快といった言葉は似合わないが、ねちねちやグチグチといったところからも遠いところにいる。
 
 ただ、“正直”な方でいらっしゃるように感じる。
 社会的通念からいえばタブーとなるようなことも言うけれど、自分の落語の勉強のためになるならば、落語芸術協会理事という肩書きの身であれは少々行きにくい場所である落語協会の寄席にも顔を出す。
 自分や自分が大事にしている人やものをけなされれば、相手が誰であっても反論する。
 良い噺をしたら、そこまでの腕がある自分を正々堂々と(あるいは抜け抜けと)自分で大絶賛する。

 一旦ハマったら、次にその口から出てくる一言が何なのかわくわくして待ってしまう。
 気づけば桃太郎ワールドにすっかりハマってしまった。
 今春は千原兄弟らのライブを除けば決まっている予定は全て昔昔亭桃太郎関連だが、考えるだけでわくわくする。
 鶴瓶さんのファンになったお蔭で、また一人自分の好みに合う落語家を知ることができた。

ちなみに、今日聞いてツボにはまった言葉の数々は以下(順不同)

 ・「とぼけた顔して目配りが利くんだ」(前回ゲストだった笑福亭鶴瓶を評して。「青山円形劇場で一人喋りの舞台やってたから、全然対談は出来ないんだ」とも)
 ・「阿川佐和子はどうだい。今考えたんだけど」(独身の春風亭昇太師の結婚相手に推薦する桃太郎師。理由は「『週刊文春』の対談に(昇太師が)呼ばれてたじゃん。呼ばれたってことは気があるんだよ」。また、「壇ふみもいいじゃん。あっち、脊高いし」)
 ・「ブルーとグレーのコントラストが良いんだ」(自分の着物のセンスを自画自賛。しかし、昇太師曰く「あれ、本当はコーディネイトって言いたかったんですよ」)
 ・「ハゲのくせにカフスボタンなんておしゃれするな!って思ったよ」(師匠・春風亭柳昇師との思い出。桃太郎師が弟子入りした頃の柳昇師はまだ40代後半で気が荒かったそう。同じく桃太郎師もまだ若く血気盛んな頃だったので、入門当時はほのぼのとした師弟愛からは遠いところにいたらしい。このセリフは、おしゃれのためカフスボタンをはめるのは良いが、それを弟子にやらせてなかなかうまくはめることができないので怒り出す柳昇師に対する桃太郎師の心の声)
 ・「ブログにコーヒーこぼしたら壊れたんだ。案外もろいね」(×ブログ→正パソコン)

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02月24日(火)
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