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すうみん日記
by すうみん
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■マインドコントロール(応用編)
昨日の日記では、マインドコントロール(心理操作)の基本的概説を試みた。
そういうビジネスへの参加者の最初のコンセプトは「楽して儲ける」だったはずが、セミナー・ミーティングなどに参加して活動していくうちにいつのまにか「努力して自分の夢を実現する」「他人に夢を押し付けて努力させる」ことにすり替えられ、「努力して上位者などを儲けさせ」「システム(上位者)の奴隷になって」ることには気付か(され)ない。
マインドコントロールの一番の問題点は、「本人が気付いていない」うちに心理操作が行われていることじゃないかと思う。
「やる気になる」ために本人の意思で「わかってて」マインドコントロールしたり、自己(セルフ)マインドコントロールするのは問題ないように思える。
さて、やっと本題に入ろう。
特定の相手の心理を自分の思い通りに操れたら・・・。
特に、好きになった異性の気持ちを自分になびかせたい。
これは「恋愛必勝法」になってしまい、本来の趣旨にそぐわないので省略。
そこで、マインドコントロールの手法を「水商売」に応用(悪用?)したら、どうなるか。
ここで問題となるのが、お店、従業員、お客 という三つの構成要素で、立場によって目的がまったく異なり、それを追求していくと、全体のシステムが継続的に稼動しないということである。
お店は利益の最大化。従業員は収入の最大化。お客は喜びの最大化&支出の最小化。・・・・一見すると、三者とも利害が対立しすぎている。
ともにWIN−WIN−WINの方向にもっていかなければ、誰かが損をしたり、嫌な思いをしたりするのでは、続かない。
ところが、マインドコントロールを悪用すると、「損をしたり、嫌な思いをしたり」していることに本人が気付かない状態が生じる。
実際、日常的・一般的に行われているのは、お店(従業員を含む)側がお客に対して行われているマインドコントロールである。
利用するお客の心理性質
(その1)好意・善意に対する返報性
お客さんのことを「好き」なふりをする。
親切にする。もちあげる。おだてる・・・など、基本ですね。
(その2)一貫性
お客さんは、気に入った女性を場内指名したり、次回指名したり(裏を返したり)すると、「指名替え」しにくくなる。
そこで、フリー客からの指名獲得が、この世界で一番重要ですね。
(その3)集団への同調性
お客さんは、はやっている店、人気のある店に行き、人気のある嬢を指名しようとする。皆様ボトル入れられてますよ、最低1回は延長されてますよ。この子が人気あるんですよ。皆様、週2、3回は来られてますよ・・・この商売の客は射幸心が強いので同調性よりも競争心を煽ることが多いですね。
(その4)希少性の価値錯誤
出会ったのが運命的で、今通うしかないっ!って思わせる。
「早くしないと、他のお客さんにぞっこんになっちゃうかも?もっと人気がでちゃうかも?」
(その5)社会的証明・権威の欲求
このお店って、お医者さんとか弁護士とかハイソな人たちも来る・・・
ってことは、社会的認知があるんだよねー(笑)。
(その6)自身の調和性
最初に(かわいいな)という「感情」⇒「指名」から一貫した「行動」が始まって、そのうち、「思想」「情報選択」まで左右されちゃって「人生、コレ一色!」になっちゃうんだから怖いもんです。
(その7)喜び(味方)と恐怖(敵)の対象設定
巧みな店だと味方は黒服とか店長とかが良客と仲良くなり味方と思わせる。
水商売を否定する人はあまりいないが、ハマってる本人は、他人に否定されるのが嫌なので、まともな人には黙ってて、同じくハマってる人と、飲み屋とかネットで仲良くなって、お互いを肯定し合う。
このようなマインドコントロール状態となったお客は、お金をいくら高額使っても「惜しい」と思わなくなり、逆に「使うのが楽しい」というとんでもなく「幸せ〜」な状況に陥る。(経験者は語る)
10月12日(日)
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